お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

楽しみ

 若い頃は、講義でも講演でも綿密に組み立てました。

 ここで、こういった噺をいれて笑いを取る。ここで、作業・交流を入れる。ここで、一拍入れる。のようなことを考え、緻密に考え、組み立てました。それを徹底的にやったのが高校教師の時です。なにしろ、暴走族が多くを含む子ども達に、涙あり、笑いありの授業を毎回やったのですから。そのような授業の場合、教材研究では間に合いません。だって、1時間分の教材研究は10倍かかり、そもそも、教材研究を深めた授業は一部にはフィットしますが、より多くの子どもにはフィットしない。だから、集団のツボを理解することを先輩から教えました。が、それを理論的に理解していないので、個別の子どもの攻略法を併用してしまった。

 20年前ぐらいから、それを捨て始めました。内容を教えたい講義はプレゼンを用意していますが、それ以外は、3~5行のメモで1時間半の授業をします。その方が、生き生きと「一斉指導」が出来ます。

 週明けの火曜日に、数少ない一斉指導の機会を得ます。噺の組み立て、つまり、3~5行をどうするかを考えようと、ふと、思いました。でも、直前に考えた方が、生き生きした講義を出来そうです。ということで、考えることをやめました。

 私が教師に成り立ての頃、このようになるとは、まったく予想していませんでした。

 でも、とても楽しいのです。

追伸 確認ですが、一斉指導の話です。『学び合い』でやるなら、別次元です。さあどうぞ、ですから。でも、その時は子どもにスポットライトが当てられ、一斉指導は教師に当てられる。業です。