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2005-10-10

[]だませない 10:06 だませない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - だませない - 西川純のメモ だませない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は、嘘はついたことはあっても、お世辞は不得意です。何故なら、お世辞は壊滅的に不得意だと認識しているので、見透かされることが恐れるのでやりません。本当の嘘つきは、見透かされていることを分かっても、それを繰り返し語れるものです。語っているうちに、信じさせることが出来ると「理論的」に知っています。でも、相手の目を見ながらそれが私には出来ません。同じように、相手にとって有利に働く可能性があるということを強く意識しない限り、負担のかかることを相手に頼むことが出来ません。なぜなら、相手が「自分(つまり私)のためにやらせたんだよな~」ということを気づくだろうし、そういう目で見るだろうなということが耐えられないからです。最終的には有利になるという確信がない限り、基本的にそれを求めません。もし、私自身のためだけの場合は、正直にそれを告白し、その上でお願いします。正確に言えば、そう告白した場合の4分の3以上は、私自身のためではありません。

 ふと分かりました。私のこの性格から、小さい頃から人と関わるのが苦手なんです。私は女の人がいる飲み屋は大嫌いです。何故なら、相手の女の人が何を考えながら、私の話に合わせているのだろうと考えてしまいます。単純に話せばいいのですが、無意識に利害損得の計算をします。そう考えている自分が大嫌いです。さらにつらいのは、自分のためではないのに、自分のためだと言わなければならないときです。

 結果として、人と関われば不利に働くことが多いから、人と関わることが苦手です。人と関わる場合は、相手の利害を常に念頭に考えるのが習い性になっています。家族の場合は、自分の利害とニアリーイコールですから、この負担を感じることが少ないため楽なんです。