■ [大事なこと][親ばか]教材研究
『学び合い』の発展段階にまで至れば、教材研究は不要になります。教材研究でなんとかしようとしなくても、自分の教材研究の遙か先を子どもが行っているのですから。でも、その段階になれば、自分のために教材研究をしたくなります。本日、それを実感しました。
本日、夕食の時、息子が「のど自慢大会って何?」と聞きます。私が説明すると、「じゃあ、何故、歌自慢大会って言わないの?」と聞きます。そう考えてみれば、歌自慢大会と言っても良いはずですが、あまり聞きません。そこで、なぜだか知らないが、そうなっているんだ、と説明にならない説明をしました。そうすると、「昔は歌って、今の歌と違うのかな~?」と息子が言いました。それを聞いてなるほど、と思いました。昔は「歌」とは和歌のことで、歌合(うたあわせ)とは和歌の競い合いです。そうなると、ちょいと調べたくなりました。もう一つの質問は「戸外はあるのに、戸内は無いのは何故か?」です。これは、全く見当がつきません。
民俗学では、異質な文化の中で生活をすることによって研究をします。生活をすると、「え!?」と驚くことが少なくありません。しかし、冷静に考えると、驚く自分の常識に不思議を感じ、それを研究する手法をとります。異質な文化の中に浸ることによって、自分の文化をあぶり出します。『学び合い』で子どもたちのつぶやきを丹念に聞くと、同じことが起こるのだと思いました。