■ [大事なこと]日本を変える
数年前、兵庫の桔梗さんのクラスを参観しました。良いクラスでした。授業の最後に桔梗さんから「西川先生、子ども達に一言」と急にふられました。私は子ども達の良い姿を評価し、その後に、君たちの姿が日本を変えると語りました。桔梗さんは「また、西川先生の日本を変えるの話か~」とニヤニヤ笑っていました。
その後しばらくして子ども達が桔梗さんにお願いに来ました。それは、自分たちが日本を変えるとしたら、より多くの人に自分たちの授業を見てもらわなければならない、だからより多くの人の参観を実現して欲しい、とのことでした。桔梗さんは驚いて、そして自分の教え子の凄さを再確認したそうです。
小学校勤務の桔梗さんの教え子は、たった一度の語りで「日本を変える」を志しました。それは桔梗さんの毎日の語りがあればこそです。では、中高で「日本を変える」を学級目標に掲げられない理由があるでしょうか?私は無いと思います。
己の利害と矛盾しない、いや、相乗効果のある公益を、子どもに志せることが教師には出来ます。教師の第一の職能は、子どもの心に火をつけることです。