お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2017-12-02

[]橋本さん 14:55 橋本さん - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 橋本さん - 西川純のメモ 橋本さん - 西川純のメモ のブックマークコメント

 橋本さん、現場に戻って直ぐにフル・スロット。http://www.nwn.jp/news/171202_manabiai/

[]シンプル 14:13 シンプル - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - シンプル - 西川純のメモ シンプル - 西川純のメモ のブックマークコメント

 様々な『学び合い』の実践者の授業を参観し、話したゼミ生に「先生の『学び合い』はもの凄くシンプルだけど、先生ごとに『学び合い』は様々です。それは、どう思いますか?」と聞かれました。私の応えは以下の通りです。

 

 子どもを一人も見捨てたくないのと同じで、教師も一人も見捨てたくない。

 私の本で書いている『学び合い』は基本的に初心者用の『学び合い』だよ。色々な教師が『学び合い』を実践し、自分なりにアレンジすることはありだ。いや、望ましい。でも、その人達が二つのことを理解して欲しいなと思う。

 第一に、その人達が発展させた『学び合い』は、その人の『学び合い』であって初心者用の『学び合い』ではない。私の『学び合い』はもの凄くシンプルだ、だから、多くの人にフィットする。仕掛けを入れれば、入れるほど、特定の人にフィットするけど、汎用性が下がってしまう。「自分がこうやれば良かったから」という根拠俺では、今の従来型授業を全く同じだよ。私の本は徹頭徹尾、学術データに基づいている。そして、私ほど初心者に手ほどきをした経験のある人はいないと思う。ただし、その人がそばにいてサポートし続けられる状態なら大丈夫だけど。でも、そういう環境の人は多くはない。

 第二に、『学び合い』の1つの願いと2つの観に立ち戻って、それが本当に必要なのかを考えて欲しい。そもそも『学び合い』は子どもを大人にすることを願っている。そして、そのために子どもを集団として理解し、信じることによって成り立っている。私が本で書いていること以上に付け加えるとき、そのことによって大人になれるのかを問い直して欲しい。また、子どもを信じていないからではないか、と問い直して欲しい。なによりも、成績の分布を見直して欲しい。

 それにね、お前が一番分かっていることだけど、西川ゼミは私が本に書いたテクニックを全く使っていない。でしょ?でも、初心者には無理だと思うから本には書いていない。

[]西川ゼミ 14:13 西川ゼミ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 西川ゼミ - 西川純のメモ 西川ゼミ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 西川ゼミは私が本で書いたテクニックを全く使っておらず運営しています。

 ゼミは週2回です。全体ゼミと個人ゼミです。

全体ゼミはゼミ全体の仕事の調整と相互理解のためにあります。西川ゼミの仕事は多岐にわたっています。院生は実習校での教育改善がメインです。これがほぼ年間を通してやっています(規定は3ヶ月ですが)。また、学部生は卒業研究です。その他に、学部生の教育実習の準備、就職試験対策を集団で行っています。

 対外的な仕事もあります。「年に一度の越後『学び合い』の会の開催」、「西川ゼミ所属希望者、『学び合い』実践参観希望者との実践校の日程調整及び懇親会の準備」、「研修会、学会での参加・発表」、「西川ゼミ庶務」等があります。これらに参加された方であれば、ゼミ生が何をしているかが分かると思います。

 私が講義や学内政治に動きつつ、全国で講演し、本を執筆できるのは、西川ゼミのゼミ生のサポート体制があるからです。例えば、私の書く書類の中で人事など機密性の高いもの以外は、ゼミ生が下書きします。毎年書かねばならない書類の場合、手直しする必要性がありません。大学から様々な書類・仕事が来ると、そのままゼミメーリングに流せば、彼らがそれを解決します。全体ゼミで相談されます。

 私は基本的に全体ゼミに参加しません。絶対に参加するのは年度の最初と最後だけ。最初に「西川ゼミは日本の教育と社会を動かしている。頭を使ってよりよき教育と社会を実現することをやれ。それが我が身のためでもある」と語ります。最後は、その一年になしたことを評価し、次年度に向けて檄を飛ばします。それ以外は、参加しません。参加するのは、ゼミに何らかの問題があることを感じたときです。その場合は、問題を解決する意味を語り、方法は語らず、任せます。ま、10分ぐらいの説教です。これが年に数回あります。

 その兆候は何で見取るか?

 これは個人ゼミです。ただし、一対一でやらず基本的に学年別に5人から十数人でやります。話題は様々です。その時、自分が悩んでいること、分からないことを私に相談します。その相談の様子はユーチューブで公開しています。案外、定常視聴者がいるんですよ。何故、集団でやるかと言えば、3つの理由があります。第一に、だいたい同じような悩みを持っている人が多いので、一回の説明で終わらせることが出来ます。第二は、自分の言われた私の言葉の意味が分からない場合、横で聞いていた人がゼミの後で説明することが出来るからです。第三は甘えを防止するためです。私はゼミ生に甘いです。ベロベルなめ回したいほど可愛い(しませんよ、もちろん)。ということがゼミに入ると分かります。だから、一対一になると楽になるために甘える危険性があります。ところが、集団の中でやるとそれが押さえられる。

 私の仕事は学内政治によって、学生の学ぶ環境を保証することです。予算を獲得し、人と繋げることをやっています。私は書類書きに忙殺されないので、そのあたりは抜群な結果を学生に還元していると自負しています。

 ネームプレートは使いません。ゼミ生同士で声を掛け合えばいいだけです。課題で悩みません。だって課題もつくらないからです。何故なら、一人一人の課題は違いますから。私が学生に与える課題は、日本の教育と社会をよりよくすることです。

本に書いていることと全然違います。

 おそらく、以上のことは大学だから出来ると思っているかもしれません。でも、これは小学校でも出来ることなのです。でも、ピントこないと思います。ピンと来る人だけが出来る『学び合い』です。そして、それを可能となる政治力も必要です。法的には何の問題も無いのですが、「やる」を許される政治力が必要です。それには『学び合い』の考え方が身体化しないと。私は『学び合い』と二十年つきあっています。そして、もの凄く多くの失敗をした経験を持ちます。

このレベルの『学び合い』の本が商業ベースに乗るのはいつだろう?

追伸 現状の教育は教師に「親兄姉」を期待しています。教師ドラマの大多数はそうです。しかし、三十人の子どもの親兄姉になれません。『学び合い』では子ども達にとって上司になります。ゼミ生がお客様には「西川先生は親戚のおっチャンみたいだ」と言ったそうです。甘えさせるわけでなく、命令するわけではなく、言うだけ。それに従うか、従わないかは自分で決める。現状では、西川ゼミに所属すれば実感できます。あはははは

[]誰と似ている 14:13 誰と似ている - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 誰と似ている - 西川純のメモ 誰と似ている - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今は学部学生のゼミ選びの期間です。学生は所属希望の候補の教師に面談を申し込みます。私も同僚も学生さんと面談して、ゼミの特徴を説明します。学生は悩みます。そりゃそうです。粒ぞろいの同僚ばかりですから。ある学生が「誰に決めていいか分からないのです」と言ったので、私は「そりゃそうだよ。でもね、とても贅沢な悩みだと思わない。君がつきあいたい相手が複数いて悩んでいる。ところが、誰を選んでも、相手は必ずウンと言ってくれる状態。おそらく、君の一生涯の中でただ一回かもしれない機会だよ」と笑いながら話しました。

 来週の専攻会議に学生の所属一覧が渡されます。私の興味を引かれるのは、私の所に面談に来て、他の人のゼミに所属する学生さんです。その学生さんは、私とその人が似ているところが多いと思っているのです。それによって、私は学生さんからどう思われているのかが分かります。

追伸 西川ゼミに入るために上越教育大学に入学した学生さんがいますが、その人は「面談期間に先生に会わなくてもいいですよね?」と言ったので、「不要だよ」と言いました。その子は高校3年の時に面談済みですから。

[]上限 08:29 上限 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 上限 - 西川純のメモ 上限 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 文部科学省が教員の勤務時間の上限を決めようとしています(http://www.asahi.com/articles/ASKCX519GKCXUTIL02Z.html)。でも、きっとズブズブになることは自明です。だって、土日の部活指導だって脱法でやっているのですから。

 それよりも「教師の責任は学校にいるとき(つまり、登下校は管轄外)」であること、「勤務時間以外の時間は電話等は受けず、留守番電話にする(緊急は警察)」、「書類の見直し廃止」を徹底すれば自然と勤務時間は守れるようになる。ただ、それを国民・議会に言うのが怖いから、安直な方法にいってしまう。

[]落伍者 06:51 落伍者 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 落伍者 - 西川純のメモ 落伍者 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私は高校教師を2年間で落後し、大学に逃げ込みました。

 しかし、それは定時制高校に勤めたから。

 愛する教え子の家庭がどれほど悲惨であることを知ったから。愛する教え子の退学手続きをし続け、その子が退学後に奈落に落ちていったのを見続けたから。

 そして、私が弱いから。日本中にそれでも踏ん張っている高校教師がいます。偉いな~っと思います。私は毎日1升の酒を飲まないと眠れなかった。

 昨晩も退学した子どもの夢を見ました。申し訳なさ過ぎて、謝ることもできず、おろおろしていました。

 彼らはみんな私を「純ちゃん」と呼び懐いてくれる。それが申し訳なく、そして、恐ろしいのです。

 だいたいの子が分かって、だいたいの子どもが楽しい授業ではなく、全員が分かって、全員が楽しい授業を目指しています。そして、全員が幸せな一生を全うして欲しい。ただの一人でも例外があると、苦しくて仕方がない。その子がどうなるかを知ってしまったから。だから、『学び合い』では子どもの多様性を前提としています。子どもという子どもは一人もいない。