■ [大事なこと]アクティブラーニング
私は積極的にアクティブラーニングという言葉を『学び合い』と結びつけることが必要だと思っています。今、みんなアクティブラーニングに興味があるのですが、その実態が分からない。そして、それが分かったとしてもどうしたら良いか分からない。そんな空白の時間が流れています。この時期に、一気に進むことが大事だと思っています。
さて、そんなことをやりとりした同志から、「『学び合い』をアクティブ・ラーニングの授業にするには、具体的にあとどのよううな要素が必要なのでしょうか。現在、そのあたりのイメージがまだできていないのです。授業の最後に「発表やまとめ」みたいなものが必要なのでしょうか。」と質問されました。おそらく、同じように思っている同志もおられると思います。
まずは、文部科学大臣の諮問をお読みください。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1353440.htm
読めば、「まさに、『学び合い』」と思われるとおもいます。
さて、ではアクティブラーニングとはなんでしょうか?
これは
「新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて」という答申に表れた言葉です。
もともとは大学教育改革で使われた言葉なのです。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1325047.htm
まずは、ざっとお読みください。
その上で用語集の37ページをお読みください。
そこにはアクティブラーニングの定義として、
「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れ た教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、 教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査 学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク 等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。」
なのです。
だから、今までよりも能動的な学習全てがそれに含まれます。
つまり、『学び合い』をアクティブラーニングするために足したり引いたりするする必要はありません。
では、様々なアクティブラーニングの具現化の中で、善し悪しを決めるのは何でしょうか?
それは大学教育に関しては、「新たな未来を気づくための大学教育の質的転換に向けて」という答申に書かれているものを実現しているか否かです。
そして、小中高においては、文部科学大臣の諮問に対応する答申に書かれているものを実現しているか否かです。
そして、答申と諮問はほぼ一対一対応しています。
だから現状では、諮問に書かれているを実現しているか否かなのです。
さて、同志各位に問います。
『学び合い』にことさら何かする必要性がありますか?
私は無いように思うのですが、あれば教えてください。
そして、『学び合い』以上に諮問や答申に書かれているものを実現できるものがあると思いますか?
自信を持って進んでください。
そのままやれば良いのです。
それをアクティブラーニングという言葉で表現すれば良いのです。
その是非を問われたら、先に挙げた諮問と答申を示してください。否定的な意見をおっしゃる方は、100%読んでいません。その上で議論しましょう。もちろん、柔らかくね。
追伸
教員はちゃんと文章を読む必要があります。
そうしないと、思いつきや思い込みで強いられます。
知識は力です。