■ [大事なこと]建前があるのは
一人も見捨てない、と『学び合い』では拘ります。でも、「そんなバカな」と思うのは当然です。大事なのは、建前で会っても、それを掲げることは教師にとっても、子どもにとっても、得です。だって、それを掲げている人と、そんなの無理と言っている人、どちらが得ですか?
最近、子どもはどうでもいい、と率直な言葉を言われた教師がいました。私はビックリして言葉がありません。本心では無いと思います。でも、そういう言葉を言う環境にあるのだなと思いました。
それにしても、その言葉を聞いている私は奈落です。
■ [大事なこと]自己責任
借金地獄に陥ってしまった学生の記事です。その生い立ちには同情できますが、現状の借金地獄には同情できません。(http://toyokeizai.net/articles/amp/189319?display=b)
私の感じるのは、愚かだな~っという思いです。この人の自己責任というより、世の中の多くの人が信じている誤ったモデルでは分の良いギャンブル、でも、実は分の悪いギャンブルに大金を安易に賭けてしまったのです。みんなが信じていることを信じてしまったのですから自己責任と責めるのは酷です。しかし、いずれにせよギャンブルをしてしまったのですから、責任は取らなければなりません。
私が中学校の教師だったら進学校を勧めず、ジョブ型高校に進学し地元で就職することを勧めるでしょう。しかし、彼の成績は良いようです。高校進学までが私の仕事であると思っている中学校教師には思いもつかないことでしょうね。でも、子どもの30歳、40歳のことをイメージ出来る人ならば彼の環境ならばそうすべきです。
仮に進学校を薦めた場合、家から通える国公立に進学するべきことを「中学校の担任」が詳しく説明すべきだったのです。
彼の不幸はそういう中学校教師に出会わなかった、ということです。
あまり知られていませんが、大学進学率の高い国(東アジアを除外して)は18歳で進学することは多くはありません。自らが働いて、そのお金で学ぶのです。つまり、借金せずに学ぶのです。そして、進学する大学の多くはジョブ型大学です。非ジョブ型大学は経済的に裕福な家庭の人が進学します。彼もジョブ型高校を卒業し、地元の企業に就職し貯金をして、夜間大学に進学するという道もあったのです。
基本的に、経済的な余裕の無い人は大学に進学すべきでは無い時代です。日本は高度成長期からそれ以前の社会に戻っているのですから。1950年代より前の時代の人がどう行動していたかを参考にすべきだと思います。
■ [大事なこと]旧モデル
旧モデルは限界に来ています。http://best-times.jp/articles/-/6908