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2019-02-21

[]学歴の経済学 22:08 学歴の経済学 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学歴の経済学 - 西川純のメモ 学歴の経済学 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私の予言は当たります。

 佐賀県の中学校の先生から情報が来ました。速報値ですが、偏差値65あたりの進学校の倍率が割れているそうです。一方、工業高校の倍率が上がっているそうです。

 その先生曰く、この現象を事実として知っていても、「ただ「割れた」「工業高い」で思考が止まっているように感じます(゚o゚;; K中学校の校長先生は、ついに来たか!という感じでしょうか?笑」だそうです。

 学歴の経済学(https://amzn.to/2tv7wrT)を読まれた方は、この現象の意味することを理解し、今後の流れが分かりますよね。でも、その先には「2030年 教師の仕事はこう変わる!」(https://amzn.to/2GzPrS5)があることは認めづらいですよね?でも、私の予想は当たっています。少なくとも学歴の経済学を読んだ方が、身近の事実に照らし合わせば。

 理由は簡単です。私は、既に起こっていることを書いているのです。ただ、多くの人はその意味していることが理解できないから、起こっていることが単発の現象に見えてしまう。ところが私は事実と単純な論理で、それが大きなトレンドであることを描いているのです。

 「2030年 教師の仕事はこう変わる!」を認めることに抵抗がある方に問います。

 逆に聞きますが、今の教育が延長上の改革で生き延びられると思いますか?本では財政的な面と、保護者のニーズを書きました。無理ですよね?

 次に、私が描いた未来の教師の仕事、学校の姿は今すぐ受け入れられないですよね。でもです、「不登校の子どもの保護者」、「情緒障害の子どもの保護者」、「ギフテッドの子どもの保護者」だったら選択すると思いませんか?特に高校卒業程度認定試験を利用する道が分かったならば。N校の生徒数が増えて、認知されたら、1条校のふりをしなければならないN校に飽き足らなくなると思いませんか?

 十数パーセントの保護者と子どもが1条校を捨てたら、どんなことが起こるでしょうか?

 本で書いている事実と、単純な論理に瑕疵がありますか?私はすぐに過半数の保護者がなるとは書いていないのです。私は少数の保護者と子どもは選択するであろうことを書いています。そして、それは徐々に増えることを書いているのです。

 それを踏まえて「2030年 教師の仕事はこう変わる!」を否定できますか?

 ドラッカーの書いているように、予言者(預言者ではないですよ)になる方法は二つです。

 第一は、既に起こっていることを外挿することです。

 第二は、自分が予言をしたことを実現することです。

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 私の言っていることは矛盾しているように捉えられる場合があります。

 例えば、私は学校関係者以外の人には「1条校を見捨てて、さっさとやってください」と言います。同時に、学校関係者には1条校で出来ることを言います。でも、それはクラスレベル、学校レベル、県レベルの話はバラバラです。私の本を全部読み、理解できる人は少ないでしょう。そもそも非『学び合い』の本も含めて読む人は多くはない。とりあえず『学び合い』的なモノを取り入れたいと思う人が大部分だから。そして、それが自然です。

 私は脱工業化社会の人だから、規格化せず、同期しない社会をイメージしているからです。例えば、1条校は駄目だと言っても、日本の1条校が全部なくなるとは思っていません。『学び合い』実践者も週イチレベルの人もいて、全部を『学び合い』で実践する人もいて、その中間の人もいる状態をイメージしています。自分のクラスのことだけを考える人もいて、自分の学校のことを考えている人もいて、都道府県レベルのことを考えている人もいて、もちろん、蛇蝎のように『学び合い』を嫌う人がいる状態をイメージしているのです。

 生物のエコシステムを理解している人だと、これがすんなり分かると思います。でも、工業社会人はこれが理解できない。