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2019-05-09

[]今年はうまくいかない 13:53 今年はうまくいかない - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 今年はうまくいかない - 西川純のメモ 今年はうまくいかない - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日、昨年度は『学び合い』がうまくいったのに、本年度はうまくいかないと悩んでいる方と話し合いました。この場合、昨年度と本年度で教えている子どもが違う場合、理由はほぼ一つです。多くの人は、子どもの違いを理由だと思います。違います。『学び合い』のセオリーと方法論は強力で普遍性があるので、対象とする子どもの数が十数人以上あれば安定した結果を得ることが出来ます。では、原因は何でしょうか?

 それはご当人です。

 十中八九、いや、十中十は、最初の語りを省略しているか、極めて簡略化しているのです。気持ちは分かります。子ども達が主体的に動いている姿を見ているので、話さなくても分かっているだろうと思ってしまうのです。でも、何故、学び合うことが大事なのかをちゃんと語らなければ、手抜き授業と思ってしまうのは当然です。

 では、どうしたらいいでしょうか?

 まず、何故このような学習をしているのかを説明しなかったために混乱を引き起こしたことを謝るのです。その上で、ちゃんと語るのです。語りさえすれば、2割の子どもは分かってくれます。逆に言えば、圧倒的大多数は分かりません。でも、それでいいのです。2割の子どもが周りの子どもに伝えてくれます。

 しかし、教師が面白い授業・分かりやすい授業を目指しているならば越えられない壁があります。それをお超えるには、高い次元で教育を俯瞰出来るヴィジョンが必要なのです。