■ [大事なこと]初級・中級

私は二十年以上、日本中の『学び合い』をトライする人と関わってサポートしています。
多くの人は初級です。ようは、自分の授業をよくしたいという人です。まあ、日本中の真面目な先生の大部分でしょう。求めているのは面白い授業、分かりやすい授業です。方法論として『学び合い』を捉えているので、一斉指導との共存に違和感がありません。この人に対しては、方法論のレベルのアドバイスをします。
初級の人でも、一定レベル以上のことは出来ます。少なくとも、その人の一斉指導レベル以上のことは。でも、やがて壁にぶつかります。それは優秀な子どもが「なんで、こんなことをしなければならないの?」と思い始めるからです。コミュニケーション能力の高い人ならば、それは誤魔化せます。でも、そうでない人は負のスパイラルに陥る人も少なくない。
ところが、面白い授業、分かりやすい授業を実現する過程で、次を求める人がいます。それは、個々の『学び合い』のテクニックを子どもに語るとき、それを理解し、心から子どもに語りたいと思う人です。『学び合い』の考え方を理解しようとする人です。この人は『学び合い』のテクニック本から考え方を読み取ろうとします。そして、私の『学び合い』のテクニック本以外の本を読み始めます。それを読み取り、自分なりに解釈することが出来れば、一斉指導との併存なんて不可能です。『学び合い』は面白い授業、分かりやすい授業とは違うのですから。その結果として、迫力のある語りが出来るように出来ます。一斉指導との併存レベルでは不可能です。
じゃあ、上級は何?と思われるでしょう。上記の初級、中級の人は「自分」、「自分のクラス」、「自分の学校」レベルしか考えられません。しかし、「自分」、「自分のクラス」、「自分の学校」を解決するには、もっと上位のことを考えなければなりません。それを理解し、行動しつづけられるか否かです。ようは、自分が子ども達に求めていることを、自分がやっているかどうかです。やっていなければ、子どもはやがて見破ります。
■ [お誘い]帯広の会

10月6日、7日に帯広で『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。https://www.kokuchpro.com/event/8d69bc492e799d9b6c294e9bfe5bf76d/