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乖離

 昨日、「私の発信が意味あるのか?思います。タイムラインで流れる記事と、私の問題意識との差が大きすぎる。量的な差ではなく、次元の問題です。なんか、海岸で叫んでいるようです。」と書きました。

 もう少し詳しく書きます。

 例えばGIGAスクール構想です。上越地域でも、タブレットを使った教育への協力が我がコースの教員に来ています。失礼ですが、脱力します。

 私は多くの先生方には、「大丈夫。気にすることありません。タブレットが来たら、準備室に積み上げて、今まで通りの授業をすればいいです。まあ、指導主事訪問の時には得意な先生に教えてもらって、その時間だけやればいいです。だって、周りの先生方を見回して下さい。タブレットを使って教育しそうな先生はいますか?もの凄く少ないでしょ。大部分の教師に合わせている限り、何も言われません。電子黒板を思い出して下さい。それと同じになります。」とアドバイスします。

 そして、少数のタブレットを使いたい先生には、「錦の御旗を立てて、どうぞ活用下さい」とアドバイスします。

 いったいいくらの予算が必要だろう。現在、子ども達の学年当たりの人数は約100万人です。小中高を合わせれば1200万人です。その人達にタブレットを渡せばいいというわけではありません。セキュリティーやソフトも必要です。パックになるといくらぐらいでしょうか?例えば「Sky安心GIGAタブレット」の5年パックだと8万6千円です。

 予算規模は1兆円になります。5年ごとの更新として毎年2000億円が必要なのです。

 先に述べたように電子黒板状態になることが目に見えていることに、財務省が毎年2000億円の金を出すでしょうか?

 実は超低予算でGIGA構想は実現できます。携帯電話の学校持ち込みを許せばいいだけのことです。こうすれば高校は直ぐに実現できます。中学校も直ぐに実現できます。やがて小学校にも波及するでしょう。持てない子どもに対してタブレットを貸し出せばいいのです。

 では、どうして携帯電話の持ち込みに踏み切れないかといえば、コントロール出来ないからです。結果としてインターネットにアクセスできず、校内の高速LANで繫ぐパロディーみたいなGIGAになるのです。これで電子黒板状態にならないわけないです。

 上記のことに間違いがあるでしょうか?あるならばご指摘下さい。学びます。

 その他、工業化社会のコードに支配されているあまたのことは全て同じです。予算の問題でもなく、ソフトの問題でもなく、ハードの問題でもなく、コードの問題です。クリステンセンの示すように、市場占有者(文部科学省、都道府県教育委員会)はマジョリティに責任を持っています。だから、改善は出来ても改革は出来ない。キャズムを超えてパンデミックが起こったときに変化します。それまでは市場占有者の言っていること、やっていることには話し四半分ぐらいで聞き流して下さい。そして自分のやりたいと思っていることをやってください。

 私にとっては1+1=2ぐらい自明なのに、どうして多くの人が分からないのか、私には分かりません。この乖離が年々広がっているのです。