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 「今、日本の教育は“サービス提供型”になっている。あれもしなさい、これもしなさいと、子どもたちは過度に手をかけられていて、与えられることに慣れてしまっている。自己決定しない子どもに主体性は育ちません。本当に大事なのは、自分で考える力をつけることなのに、学力だけを注視して勉強時間を増やすことが目的になってしまっています」と工藤校長はおっしゃっています。(https://toyokeizai.net/articles/-/456159?ismmark=a&fbclid=IwAR3R2fC6XxtpgVujmhNMqYGvQhga62SllRKazJjyL0R7vzB3vUC5k5rEeso )

 概ね同意しますが、二つの点が違います。

 「今」の教育がサービス提供型なのではなく、150年前の学制発布からずっと日本の教育はサービス提供型です。それで問題なかった。何故なら、先進国で開発された技術を安く大量生産するならば、誰かから「あれもしなさい、これもしなさい」と指示され、それを従順に従う労働力の大量生産が必要とされたからです。工業化社会では、「自分で考える力を持った人」は、協調性がなく、直ぐに理屈を述べる困ったチャンです。

 そして、解決策は何でしょうか?

 それはノーベル賞を量産している米英の高等教育を日本に導入することです。経済産業界が望み、中途半端に潰してしまったアクティブ・ラーニングの目指すところです。さらに言えば、それを徹底するためには、大陸型の欧米のように後期中等教育からアカデミックと実業に分ける必要があります。

 しかし、上記は99%の子どもには関係ない。アカデミックでも実業でも、自ら考えオリジナルなサービス・製品を提供できる人は1%もいません。じゃあ大多数の人にとって何が大事か。考えられる人は何かを見極める能力であり、その人と繋がる能力なのです。

 みなさんスマホで分からないことがあったらどうします?人に頼るでしょ?最初はググるかもしれません。それって人に頼っていることでしょ?そして、それで分からなければ、人に聞くでしょ?それが自然です。文部科学省は全ての子どもにICTのリテラシーを高めようとしています。いかにも規格化、同時化のコードに支配されている工業化社会人の考えることです。その結果、自ら考える能力のある人には不十分なレベルに落とし、頼るべき人に訳も分からないことをさせようとしている。

 方法のレベルではなく、考え方のコードの更新が必要なのに。