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老い

凄くいやらしいことを書きます。

 10代の頃、サイエンティストゲームの正続を読みました(https://amzn.to/48vxf5G )(https://amzn.to/3PtMIdP )、これは正しいと思います。私は政府に媚びることはしませんでしたが、多くのはそうすべきです。職業として研究者を選ぶ方なら、この本は必読書です。しかし、40代以降に私の心を捉えたのは違います。

 世阿弥の花伝書を読んだのは10代です。渡部昇一さんの本で絶賛したので読みました。が、分かりません。無茶苦茶に走った20代、30代も分かりません。40代頃に見直すと、若いときの自分を見直し、その正しさが分かります。そして、今の立ち位置とフィットします。その後、何度も読み直しました。

 最終段階は老いです。老いて力がなくなる。でも、老木にも花は残ると書いてあります。つまり、若手中堅には勝てないけど、隅っこに自分の強みが残ることを書いています。

 ところがです。退職まで1年半の私ですが、全然衰えない。講義をすれば拍手を貰える。私のゼミは本学のトップレベルです。それでいて、全然「楽」なのです。ま、暴走族相手の物理で培ったテクニックと、『学び合い』のセオリーで運営する学級経営なのでしょう。

 私にとって、簡単なことが、何故出来ないのだろう、と思います。

 花伝書の30代であったとしても、私は退場します。あとは、私の価値を分かる人だけと関わります。こんな64歳になるとは思わなかった。戸北先生は綺麗な老い方でした。それをイメージしていましたが、私は違うようです。