今、気持ちよく晩酌した後です。ということで、これから書くことは割り引いて読んで下さい。
世阿弥の花伝書を読んだのは10代です。渡部昇一さんの本で絶賛したので読みました。が、分かりません。無茶苦茶に走った20代、30代も分かりません。40代頃に見直すと、若いときの自分を見直し、その正しさが分かります。そして、今の立ち位置とフィットします。その後、何度も読み直しました。
最終段階は老いです。老いて力がなくなる。でも、老木にも花は残ると書いてあります。つまり、若手中堅には勝てないけど、隅っこに自分の強みが残ることを書いています。
私の理想とする先輩である戸北先生は、そうでした。戸北先生を選択するゼミ生の数は徐々に減りました。そして、管理職に移行しました。ところが、わたしはそうならない。退職間近に関わらず、私を選択するゼミ生は多く、本学で一番多くのゼミ生を擁するゼミです。そして、生涯、一教師で終わります。
世阿弥に聞きたい。私の正しい退場の仕方は何?と
ま、オンラインゼミという仕組みを作ったから、私の退場の時期が先延ばしになったのだろう。
私の退場は、いつなのだろう。きっと、嫌な先輩に成り下がっているのだろう。