お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

雑感

 辛い辛い大学入試。私の人生で、あれほど勉強したことはありませんでした。私は本当に勉強せず、やりたいことをやり続けましたので本当に辛かった。大学1年になってパラダイスです。もとから我が儘放題、やりたい放題でしたが、親から解放され1日24時間、自由な生活、本当に楽しい。しみじみ思いました。この楽しさを得られたなら、あの1年間は意味があったと。

 しかし、学部3年の後半になると現実に直面します。私の大学の多くの研究室は食品会社や製薬会社と繋がっているので、そこに就職する道があります。私の研究室にもそれはありますが、それが私には魅力的ではありません。

 指導教官から紹介されたのは外資系企業です。衛星画像で穀物の取れ高を分析する仕事です。我がゼミは生物学を学んでいて、コンピュータに強い研究室です。提示されたサラリーは月収で、当時の初任給の5倍以上です。しかし、指導教官からは外資系は終身雇用ではないことを釘を刺されました。私の父は小さいながら企業を経営していました。かなり稼いでいていました。家の居間に、100万円の札束が林立したことはあります。しかし、倒産も何度もありました。計画的な倒産もあるので、直ぐに復帰します。でも、その不安定さの苦しさを知っています。それ故、私は安定を求めるようになりました。

 結果、公務員となり、なり続けています。その中で、副業で稼いでいます。

 横道から本題に戻ります。

 大学院に入って、私の喜びの殆どを封印しました。そしてマシーンとなり、莫大な業績を上げました。それを三十年以上続けたとき、尊敬する先輩が退職する時期なりました。その先生に「退職したら、何するの」と聞いたら、ビックリした顔で「やりたいことが一杯ありすぎる」と言ったのです。「え?」と思いました。

 今までに複数の先輩教員に「退職したら何するの?」と聞きました。ある先生は、「私の専門は、この年からが本当の研究が出来る」と言っていました。ある先生は「今までの成果をまとめたい」と言っていました。私は「そうなんだ~。研究者としての人生は終わりがないんだ~」と感激しました。

 ところが、仕事・研究はもう終わって、楽しみたいという先輩に衝撃を覚えました。

 私も老後を思って退職後にも働かねばと思っていましたが、投資等をやった結果、まったく不要であることを理解しました。かなり余裕があります。

 そんなときに、喜びの封印を解除すると、1000年生きても足りたいほど、喜びに浸れるコンテンツがあることを知りました。そして、そのベースは家内との晩酌です。

 私の寿命は神が定めるものです。十全に楽しみたい。

 私の最近は2つに占められいます。一つは胸キュンのドラマのいっき観、もう一つはある本の執筆。いずれにせよ、いちどモードに入ると数時間は逃れられません。

 今、家内との楽しい晩酌の後、これを書きます。

追伸 教育に熱く語る方がいます。その中で、家庭生活が幸せだなと思える人、どれだけいます?