お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2007-01-27

[]本日学んだこと(その1) 12:49 本日学んだこと(その1) - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 本日学んだこと(その1) - 西川純のメモ 本日学んだこと(その1) - 西川純のメモ のブックマークコメント


 本日院生さんと語りながら大きな事を学びました。

 我々は、教師は目的を語るべきで、方法を語るべきではない、と主張します。しかし、本日気づいたのは、多くの先生方は目的と方法の違いが分からず、自分は目的を語っていると考えているということです。では、違いの分からない人に目的と方法にはどんな違いがあるかを考えてみると、なかなか難しいです。しかし、ハッキリした違いがあります。それは、クラス全体に対する目的と方法をごっちゃにした語りの時間を比べると、我々の方が一斉授業より短いんです。つまり、我々の語りの方が短くて良いんです。これは面白い結果です。我々は目的を大事にしていますが、我々の目的の語りは、授業全体で見れば短いのです。逆に言えば、短くてもOKな目的を語っています。

 さて、以上は学術のレベル、即ち、データで語れるレベルのことです。でも、データにはしずらいのですが、目的と方法との決定的な違いがあります。それは、それを語った後に、子どもから「何で?」という質問が出ると教師が思っているか、子どもから「どうやったらいいの?」という質問が出ると教師が思っているかでハッキリ分かります。前者が「学び合い」で、後者が一斉授業です。もちろん、「何で?」と質問が出ると思っているのに、「どうやったらいいの?」という質問が出る場合があります。それに対して「お前が考えろ」と言うのが「学び合い」で、その方法を語るのが一斉授業です。だから、一斉授業では教師の語りが長いんです。