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2007-07-07

[]考え方 19:11 考え方 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 考え方 - 西川純のメモ 考え方 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 金曜日に、院生さんに語ったことです。

 神学といものがあります。それぞれの宗教聖典を徹底的に研究します。数百年、数千年の歳月を生き残った聖典はいかなる宗教においても意味深いものを含んでおります。その聖典の「言葉」を「解釈」すれば、あらゆる場面に適用できます。その適用範囲は広げようとすれば、どこまでも広げられます。例えば、極端な例では「ケネディ暗殺は、第○章第○節のこれこれに書かれているように預言されている」というようなことも言えます。

 さて、あらゆる教育書に書かれているものというのは、重なるものも多いと思います。そりゃ学校教育百数十年の歴史で、恐ろしい人数の人が教師になっているんですから、正しいことは気づいています。だから、我々が主張していることは天地開闢以来初めてだと主張するつもりはありません。が、しかし、現在ある主張の中で、我々と重なるように見えそうに見えるものの圧倒的大多数は、我々の主張とは違います。

 例えば、「○○しなければらない」と「書かれている」ことは我々と同じかもしれません。しかし、問題は、何故そうするかという「考え方」では全く違っています。圧倒的大多数の主張は、「子どもは未熟だ」という前提があり、それを教師が補わなければならないという「考え方」があります。一方我々の場合は、「子ども達は教師と同じだけ有能で、同じだけ無能だ」という「考え」があります。だから、教師集団がよい仕事をするにはどうしたらいいかと考え、それを子ども集団に置き換えます。

 言葉に書けば同じ事でも、実際には、それを語る人の「考え方」によって全く異なります。そりゃ、今までお仕えした校長の顔を思い出し、その校長の言ったこと・やったことを思い出せば分かるでしょ。我々は「その」言ったこと・やったことではなく、その人の「あらゆる」言動で、その人の「考え方」を判断します。その「考え方」によって「その」言ったこと・やったことを解釈します。

 ね。

 だから、言葉ではなく「考え」で理解しなさい、と院生さんに語りました。

[]七夕 17:44 七夕 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 七夕 - 西川純のメモ 七夕 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 早朝、息子と散歩しました。その時、また「東京大学に入るにはどんな勉強をしなければならないの?」と聞いてきました。私は「どこどこに入るより、何をしたいかを考えなさい」と言いました。

 出張から帰ってから家で七夕飾りです。私の短冊には「家族仲良く、健康で」という毎年と同じ願いを書きました。家内も同じです。息子の短冊を見ると「でんしゃのうんてんしゅになれますように」でした。息子の願いは、東京大学に入学し、新幹線を作り、その電車の運転手になって運転し、我々夫婦を乗せることです。