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2007-10-29

[]動く、動く 21:46 動く、動く - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 動く、動く - 西川純のメモ 動く、動く - 西川純のメモ のブックマークコメント

 本日は忙しい一日でした。朝一番で長野県の生坂中学校にいって授業を参観しました。授業者と校長とで「楽しく」、そして日本教育をよくする「悪巧み」をしました。4時に上越に戻ると、すぐに上越黒田小学校に行きました。学校として『学び合い』を取り組む体制を整えるための会議に出席しました。

 動いている、動いている、と思いました。

[]いやな管理職の対処法 21:46 いやな管理職の対処法 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - いやな管理職の対処法 - 西川純のメモ いやな管理職の対処法 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 ある同志より、管理職の相談を受けました。メモ過去を調べたら、今まで書いていないことを発見しました。西川ゼミ学生さん・院生さんには毎度語っていることですが、これを読んでいる同志の方に公開します。

 私の知る限り、管理職の殆どは、バカではありません。むしろ、教諭時代はとてもよい先生だなと感じる方が大多数です。しかし、授業の時と同じで、管理職先生方を「信じて・任せる」ということは難しいようです。教諭時代の授業形態と同様に、あれこれ指示を出したがる傾向があります。

 それに対する私の知っている対処法が二つあります。第一は、とにかく相談する。何でもかんでも相談するんです。それも、提案形式で。「先生、○○しようと思うのですが、いかがでしょうか?」と。もし、否定されたり、疑問が出されたら、すかさず、「具体的に、どのようにやればよろしいのでしょうか?」とうかがう。何を言われても「うんうん、なるほど」と答えます。そして、「先生の指示に従って・・・」と前振りにして、前回の指示を無視して、自身の提案を繰り返します。かなり厚顔にならねばなりませんが・・・これを繰り返していくと、比較的短期間で、「先生のやりたいようにやれば良いんだよ」と言ってくれるようになります。(多少めんどくさくなって)

「明るい」我慢比べです。

 その2、こんな話を聞いたことがあります。ミケランジェロフェレンチェのダビデ像の彫刻を頼まれたときの話です。完成したので市に受け渡す際、市の役人が来ました。

 その役人は、「鼻が高すぎるのでは」と意見を言いました。ミケランジェロは「素人小役人が!」と腹の中で怒りました。しかし、表情はかえず、役人の見えないように作りたてのダビデ像の周りにある削りくずの粉を、そっと手に取りました。そして、ダビデ像の鼻を削り取る「ふり」をして、手の中の粉を「そっと」落としました。そして、「なるほど、ちょうどよくなりましたね」とミケランジェロ役人に微笑みながら語ったそうです。役人は、「うん、ちょうどよくなった」と大変満足しました。この寓話が指し示す内容は、理解できますよね。

 一般的なことですが、戦うより、協力する方が精神的にも、肉体的にも楽ですから。