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2010-01-03

[]やっぱね 16:54 やっぱね - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - やっぱね - 西川純のメモ やっぱね - 西川純のメモ のブックマークコメント

 私が東京から上越に異動したのは今から25年間です。その時、一番困ったのは本です。その当時の上越には間口10m程度の個人経営の本屋だけです。それから10年ぐらいたった頃に大きな本屋が出来ましたが、それでも教育の本棚はノウハウ本だけが置かれているような本屋です。結局、本屋に頼みました。でも、2週間以上かかります。しかし、それほど時間がたつと、興味が移ってしまい、無駄になることも多かった。だから、東京に行くと神保町に籠もって山ほど本を買いました。ところがネットで本を買えることを知ってからはネットに速やかに移行しました。だって、検索機能が充実していますし、直ぐに送ってくれるのですから。紆余曲折の中で、結局、アマゾンを中心に使っています。今では、大都市の本屋に行っても本は買いません。面白そうな本のタイトルをメモり、アマゾンで古本で安いものは出回っていないか、それに関連する本はどんなものがあるかを確認してアマゾンで買います。

 数日前にネットブックに関してのメモ(http://manabiai.g.hatena.ne.jp/jun24kawa/20091231/1262244068)を書きました。そうしたら、Kさんより記事(http://blogs.itmedia.co.jp/saito/2009/12/235---amazon-ki.html)を教えてもらいました。大笑いしました。そして、「やっぱね」です。私みたいなド素人でも気付くことが、頭の良い人たちが気付かないわけはない。こりゃ紙媒体の本の終焉だと確信しました。今、アマゾンを本を使っている人は、速やかに移行すると思います。特に、先のメモにも書いたように、教育書のようなロングテール市場の場合は、ネット市場に勝てるわけありません。

 コンピュータのハードの発達は、写真やカメラや印刷業に大打撃を与えたと思います。そして、ネットの発達は書店、出版業に大打撃を与えるでしょうね。是非、これに耐えられるリストラをすべきでしょう。まずは書店には、あまり未来はないように思います。出版業は、今以上に企画力と対人関係を主軸として、現業部分は大幅にカット、デザインや構成部分は徹底したアウトソーシングにしないと耐えられないでしょう。

 一方、明るい部分は大きいと思います。日本全国に機会を得られずに埋もれている実践は数多くあります。おそらく、玉石混合だろうと思いますが、多くの人が発表する機会を得るのです。これは素晴らしいことだと思います。特に『学び合い』にとっては。私にはリアルにイメージできます。5年後の月間売り上げ第一位が、ある小学校の子ども達が創り上げた「『学び合い』の手引き書」であることを。あはははは

追伸 ちなみに、アマゾンのシステムは、そのまま音楽にも置き換えることが出来ます。ということは、レコード屋さんもレコード会社も大変な時代が、直ぐそこにありそうです。そして、ちょっと遅れて、テレビ業界や映画業界もそうなるでしょうね。

追伸2 記事にあったアマゾンのビジネスモデルで気になったところがあります。それは、アマゾンの利益が65%だということです。はたして、65%を主張できるだけの何をしているのかな?と思います。おそらく、現在のアマゾンの古本販売の手数料ぐらいが妥当なあたりだと思います。まあ、そんなことはグーグルやネットの新興会社の頭のいい人が当然考えると思います。本当は、そこのあたりを出版社が気付いてくれたらと思っています。