■ [大事なこと]ずれ

これが分かっていない、あれが分かっていない、とクレームを付けるのは、大抵は大学人と進学校の教師です。そして、社会に出て問題だと言います。しかし、企業はそんなことにクレームを付けません。企業が大学生に求めているのはコミュニケーション能力。
成人に頭のいい人、つまり有能な人はどんな人かを聞きます。ポイントは実際に頭のいい人を思い浮かべてから、その人に当てはまるか否かを聞くのです。つまり、「頭の良い」という言葉ではなく、実際の人の特徴を聞きます。
結果は、「話が面白い人」と「人の気持ちに共感できる人」が特徴でした。ありがちな知識豊富で発想力がある人ではありません。この結果は、世界各国で共通していました。多くの人にとって意外かもしれませんが、当たり前のことです。
どんな能力であっても、個人の持てる能力は限られたものです。一番強力な力は他人の能力を喜んで使わせてもらえる能力なのです。能力を個人単位で考えず集団単位で考えるべきです。だから企業はコミュニケーション能力を第一に求めています。が、学校はそれに気づいていない。