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2012-07-23

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 フェイスブックナベちゃんコメントに触発され書きます

 私が勤めた高校の子どもたちは、非常に厳しい状態でした。ハッキリ言って鬼畜生とののしりたい保護者もいます中学校陰湿イジメをずっと受けていた子もいます。その子ども達の話を聞くと、私だったら耐えられるか自信がなありません。しかし、その子達は学校では屈託のない笑い顔をします。

 その子達と接して学んだのは、子どもというものは相当タフだということです。少なくとも、学校で苦しくとも家庭が温かければ乗り越えられます。家庭が苦しくとも学校が温かければ乗り越えられます子どもは両方とも辛いときに、自殺という道を選ぶのだと思います

 教師は保護者を変えられません。しかし、クラスを変えることが出来ます。ならば、それだけで自殺を止められます保護者学校を変えられません、しかし、家庭を変えることができます。ならば、それだけで自殺を止めることが出来ます

 今、大津の事件で学校のみが批判されています当事者にはきついこととは思いますが、私は「家庭は?」と思います。が、事情があることと思いますしかし、大津のあの学校保護者は、我が子のために学校をとやかく言っても生産的ではありません。おそらく、どんなに責めても変わらないでしょう。変わるとしても時間がかかります。であれば、やるべきことは家庭を温かくすることです。それだけでも、自殺を止めることは出来ます

追伸 アウシュビッツ関係の本を読めば、人間はタフだということが分かります。一日中の責め苦の中に、僅かな責め苦がない状態があるだけで、それを喜びとして、生き残っている人の強さが分かります