■ [ゼミ]虎の穴
本日、大学に行くと中学校の教育実習中のゼミ生がいました。話を聞くと、情けないと思い、完全無欠の一斉指導モードになりました。
早速、声の出し方、表情の作り方、子どもの笑わし方の基礎の基礎を伝授しました。一斉指導の基礎テクニックはとてつもなく簡単です。もちろん、その際高レベルに至るには才能と努力と時間が必要です。しかし、その8割方はとてつもなく簡単なことなのです。ちなみにだからこそ、私は半年程度で暴走族相手に物理の授業を成り立たせることが出来たのです。ちなみに、それを「7つのルール」の最初の4分の1に書いてあります。
その後、教材の中身です。『学び合い』が分かってから、他教科の内容に関してあれこれアドバイスをすることが出来ます。『学び合い』が理解出来ると教える内容のコアがよく分かるようになります。結局は学習指導要領に帰るのです。ところが、多くの教師はそれにコテコテと継ぎ足した教師用指導書に頼り、はては教師用ノウハウ本に頼ります。
もちろん教科の本質が分かる人は、どこがコアで、どこが派生した例示であるかが分かります。しかし、若い教師はそれが分かりません。そして派生した例示がコアだと誤解してしまう。ところが『学び合い』が分かると、常にコアは何かを意識する癖と、それを見いだすノウハウを学びます。
ということで彼らの教材を、バッサリと切ります。
幸い、ゼミ生の指導の先生は、学生の自主性を重んじ、やらせてあげようという先生方のようです。ありがたい限りです。そこで、その先生方の邪魔にならない程度の「『学び合い』テースト」と加味するノウハウを伝授しました。
本質的には「一人も見捨てない」という覚悟が勝負なのですが、短期決戦の教育実習ぐらいだったら「7つのルール」の最初のところで十分乗り越えられます。そして、コアを意識した教材研究でばっちりです。
追伸 同志の方々にお願いです。教育実習の学生さんに「7つのルール」を勧めてね。あれは一斉指導のノウハウ満載ですから。