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2013-07-29

[]キャリア教育 07:17 キャリア教育 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - キャリア教育 - 西川純のメモ キャリア教育 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 昨日はブラック企業のことを書きましたが、あれから考えましたが、結局はキャリア教育が本当では無いということだと思います。

 私は『学び合い』の定着を早く終わらせて、出来るだけ早く教育内容の精選にシフトしたいと願っています。その中心はキャリア教育、性教育、子育て(介護を含む)だと思っています。何故なら「私は」人の幸せは、家族と仲良く生活することであり、そのためには就職は絶対の条件だと思っているからです(http://p.tl/Dwwp)。

 自分の人生をリアルに考え続けたならば、多種多様な情報収集を行い、人と話し合い、じっくりと考えるでしょう。思い起こせば、大学入試の段階でどのような職業に就きたいかということをリアルに考えたことは、私はありません。結局、その時点での自分の得意不得意科目の偏差値で志望校を決めました。そして、大学卒業時に「まだ社会に出たくない」という消極的な理由で大学院進学を選び、「ドイツ語が試験に課されない」というこれまた馬鹿馬鹿しい理由で教員養成の大学院に進学しました。そこでやっと教師になりたいという気持ちが生まれたのです(本当は教師になりたいから教員養成系大学院に進学するのに)。そんなレベルの私なのですから、偉そうなことは言えません(でも、言っていますが・・・)。

 私のように大学を選んだ人は少なくないと思います。いや、現状ではそれが圧倒的大多数では無いでしょうか。そしてその延長で、自分の学部と学閥で就職する会社を選ぶということがあるから、ブラック企業と言われる企業が成り立っているのだと思います。

 今、私のゼミには高校生の時に、西川ゼミに所属するために大学を選んだ人がいます(http://p.tl/ScH2)。このレベルの生徒が増えれば、大学も大きく変わるでしょう。そして、このレベルを超えた学生が大学院や企業を選べば、大学の研究も企業体質も大きく変わるでしょう。自分の人生を本当に考える、それがキャリア教育だと思うのです。

 残念ながら、職業体験をすれば良いという「目的」を忘れ「方法」に走るという、一斉指導型のキャリア教育が少なくない。大事なのは「目的」だと思います。それは自分にとっての幸せとは何かを考えることだと思うのです。