■ [お誘い]上越教育大学
あと少しでセンター入試です。お子さん、ご親戚の中で教員志望の受験生をお持ちの方に上越教育大学を宣伝します。
何故、入りやすいのか?
理由はたった一つです。一つの都道府県の中で複数の国立教員養成系大学・学部があるのは新潟県だけなのです。そして、教員になりたい人は地元志向が強い。新潟大学は戦前から医学部がある「旧六」というブランド力があります。そのため新潟県の教員志望の子は新潟大学教育学部を志望します。
だからです。
では、実態はどうか?
まず、スタッフ数が違います。ごく一部の私立大学以外は、小学校免許だけ取れる、中学校免許だけ取れるスタッフ構成になっています。そのため、専任スタッフは十人前後で非常勤講師で補っています。一方、国立教員養成系大学・学部は初等中等の全科目を取れるようなスタッフ構成になっています。そのため60人から70人で構成されています。この構成は国の定めに基づいています(最近、その縛りが変わったのですが、多くの大学はそれを踏襲しています)。
上越教育大学、兵庫教育大学、鳴門教育大学の3つの大学は大学院大学なのです。スタッフ構成が学部を基本とした大学と違います。百数十人で構成しています。従って、法の定められている人数からの差である50人程度が大学の考えによって充実することが出来ます。ちなみに赤坂真二さんという長らく教員だった人を採用できるのは、このことがあるからです。上越教育大学教職大学院の教科教育・学級経営実践コースのスタッフは、全員が教職経験があり、かつ、実務業績があり、かつ、学術論文の業績がある人で固めています。このような特異なコースを生み出せるのも、このことがあるからです。
次に、博士課程まである数少ない大学です。教員の道のみならず、教育研究者への道も開かれています。私も十数人の大学教師の教育に関わりました。
大学院を基本としているので、予算の計算方法が違います。皆さん、国立教員養成系大学・学部の教授の研究費、年間でいくらだと思いますか?なんと年間5万円というところもあります。そこまで逼迫しています。ちなみに私は最も多くの研究費をもらっている教員の一人ですが、約二百万円の研究費をもらっています。その他の予算を合わせると四百万円の予算を付けてもらっています。もちろん、それはゼミ生の研究に使っているのです。
最後に、学生宿舎が充実しています。そのため、光熱費・管理費の諸経費を含めて、1ヶ月1万数千円で生活できます。県庁所在地ではそれは不可能ですね。地元の私立大学よりお得です。
ということで、センター入試の結果を見て、どの大学に進学するかを決めるとき、考えて下さい。私はもの凄く「お得」な大学だと思います。