■ [大事なこと]本を出す
『学び合い』の実践者も多くなり、一人一人の実践も深まっています。『学び合い』のニーズも多くなりました。当然、本を出そうと思う方が生まれています。とても嬉しいことです。その方々へのアドバイスです。本気で願ってください。
書店に並ぶ教師用図書の著者を調べてください。勤務校の名前を聞いたとたんに、さもありなん、という人もいます。でも、自分と同じようにごく普通の学校に勤務されている方もおられます。年齢もさほど違わないかもしれません。そのような人が色々な本を出している。何故だと思いますか?理由は本気で願ったからです。
本気で願ったから以下のようなことをしました。
1) 自分の出したい本の意味を考える
他人に読んでもらう本なのですから、他人にとってどのような意味を持つかを考えなければなりません。類書を比較し、どこに特徴があるかを見いださなければなりません。いわゆるその本のコンセプトです。
2) 本の原稿を書く
出版が決まったら書く。そんな熱意では駄目です。出版されなくても書きたいぐらいの願いがなければ駄目です。
3) 他人の評価を受けながら推敲する
本は他人が読むのです。他人にとって読みやすく、意味を感じる者でなければなりません。当然、原稿がなければ読んで貰えません。
4) 自分を知って貰う
あなたのところに「私に3百万円投資してください」という手紙やメールを送る人がいたらどう思われますか?実は、出版社に本を出したいとお願いすることは、それをやっているのです。
あなたが投資に値する人だと認めてもらう必要があります。どうしたらいいでしょうか?
自らが会を主催します。それも年に何回も。そして、人の開催する会にも参加します。現在、本を出している人たちとも話し合い、その人たちから吸収し、磨きます。そして、人の開催する会で発表する機会を得ます。
出版社の人は、その様子を見ているのです。そして、鉱脈を探しているのです。
しかし、手間も大変ですが、時間もお金もかかります。
5) 何度も、いろいろなところにトライする
出版を提案し、駄目だったら、諦める。そんな程度の願いでは駄目です。色々な出版社に提案し続けるのです。
6) 営業努力
もし、出版されたとしたら、そこはあなたに多額のお金を投資してくれているのです。その信頼に応えるよう、絶対に損をさせないようにありとあらゆることをするのです。「私=本を書く人、出版社=本を売る人」ではいけないのです。
以上、当たり前のことを書きました。が、この当たり前のことをやっている人は少ないのです。だから、本を出す人は限られている。本を出している人に聞いて下さい。みんな同じようなことをアドバイスします。
是非、本気で願って、トライして下さい。