お問い合わせ  お問い合わせがありましたら、内容を明記し電子メールにてお問い合わせ下さい。メールアドレスは、junとiamjun.comを「@」で繋げて下さい(スパムメール対策です)。もし、送れない場合はhttp://bit.ly/sAj4IIを参照下さい。             

2014-11-15

[]叙勲 19:51 叙勲 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 叙勲 - 西川純のメモ 叙勲 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 戸北・西川研究室関係者へ

 戸北先生が正四位瑞宝中綬章に叙勲されました。送る会に間に合いました。事務作業は大学事務と閣下の連携です。

[]戦略 15:30 戦略 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 戦略 - 西川純のメモ 戦略 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 十年以上前から今まで、ずっと私と語り合った人で無いと分からない意味不明な愚痴です。日本中でも十人はいないと思います。ですので多くの方には宗教じみた変な文章としか思えないので読まなくて結構です。いや、読まない方が良い。自分自身への備忘のために書きます。

 私の願いは不動ですが、主にやっている戦略は変えています。

 西川ゼミだけの『学び合い』の時は、バリバリの研究で進めていました。

 イノベーターをメインターゲットとしていたときは、バリバリの研究を元にした直球勝負です。東洋館出版社で年に1冊づつ出版したときです。このときは広げようとするよりコアメンバーだけでやっていました。

 十分にイノベーターがそろったところで、アーリーアダプターをメインターゲットにした戦略に転換です。奥義書や学用書房でスタートブック、ステップアップを出した頃です。そして、ホールプロダクトとしてのジャンプアップを出したときにこの段階から次の段階に移る時期です。

 そして今、アーリーマジョリティをターゲットにし始めました。つまり、バリバリのノウハウ本の洪水です。私としては一気に決めたい。つまり、『学び合い』は商業的にペイすることを示したい。これが示せれば、私以外の方が『学び合い』本を企画したとき、私と関係なく受け入れてくれるような環境を整えたいのです。

 キャズム理論の示すとおりに、アーリーマジョリテを超えたらブレイクする。そうなったら私は何もしなくてもいい。アーリーマジョリティ向けの本も書かなくてすみます。もとの普通の研究者に戻れるかもしれません。(キャンディーズみたいかな)

 ものが広がれば、流派も生まれ、本家、総本家、元祖のたぐいも生まれるかもしれない。でも、私自身が『学び合い』は科学だと言い張って、段位やその手の優劣づけは駄目だと拒否し続ければ、その手のものも生まれずづらいでしょう。

やがてある動的平衡に陥るでしょう。つまり、『学び合い』が当たり前になるのです。

 そうなったとき、次を目指すには学校組織や教育内容の革命が必要です。

 以下のようなたとえをすると宗教がかっていると言われそうですが、比喩としては的確だと思うので使います。我が家は浄土真宗ですが、私は葬式仏教以上のものはありません。単に、高校時代に宗教書にこったことがあるというだけのことです。

 仏は人々を救うために様々に姿を変えます。化身と言われます。一つ一つは違っているようでも、そのときに適切な姿で現れています。仏の本体は人々を救うという願いだと私は思っています。当然、その時々に言うことを変えます。それを方便と言います。その時々の方便をつきあわせ、違いがあるから「嘘」と断ずることも可能です。しかし、一つ一つの方便の願いを考えれば、嘘では無いことが分かります。嘘と思うのは嘘と思う人の心の中には、救うべき人々の多様性が見えないからです。

 十年弱、ずっと私と語り合った人で無いと分からない意味不明な愚痴です。その人だったら、私は昔から今も、涙もろい弱いおじさんであることを知っていますから。

[]アドバイス 10:46 アドバイス - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - アドバイス - 西川純のメモ アドバイス - 西川純のメモ のブックマークコメント

 最近、ある同志の方にお子さんが生まれたことを知りました。何度か書いたことですが、まとめて書きます。

 男性諸氏へ。あなたの奥様が老後にあなたのおしめを替えてくれるか邪険にされるかを決めるのは、奥様が一番大変な時にあなたが何をするかにかかっています。それはいつかと言えば、お子さんが生まれてから小学生になるまでの6年間です。とくに最初の半年は拷問を受けているのと同じです。おそらく奥様は遠慮すると思います。しかし、本心は違います。奥様の「いいわよ」を信じてはいけません。嘘です。できる限りのことをしましょう。あなたの人生においてゴマをすって、最も効率の高い相手は奥様です。

 子育てに関わるのは大変です。しかし、大変ですが、それによって得るものは莫大です。赤ちゃんの息子が便秘した時、ベビーオイルを付けた綿棒を尻の穴に入れると、その刺激でうんこが出るのを見るのも経験です。子どもはやってくれる人になつきます。昔から息子の添い寝は私の担当です。今でも、頭を付けて寝ます。「一緒に寝ないぞ」という言葉が中2の息子への脅しになる家庭は多くないです(良いかどうかは分かりませんか。あはははは)

 次に画像です。

 まず、デジタルカメラとビデオカメラを買いましょう。ハイビジョンなんていりません。安いやつでも良いですから絶対に買いましょう。

黙っていても小さい時は写真やビデオを撮りまくると思います。しかし、継続は力なのです。運動会や入園式や旅行の映像は撮るでしょう。しかし、それよりも面白いのは普段の様子です。我が家では数ヶ月にいっぺんは、夕食時の様子を三脚で固定したビデオでダラダラと撮ります。食事を食べて、それから寝るまでの様子をです。だから、3時間以上も撮ることがあります。また、息子が寝ている様子をずっととり続けたことがあります。親以外には全く興味がないと思うのですが、これが良いのです。

 さて、このようにして撮れば膨大な量になります。保存も大変ですし、整理も大変です。そしてDVDだって劣化するかもしれません。

もし、息子のDVDが劣化して写らなくなったとします。それを修復するのに2万円が必要だったら私は出します。ということは膨大なDVDは私にとっては莫大な価値のある財宝なのです。絶対に保存したい。

まず記憶容量が膨大だと保存が大変です。私はビデオカメラの記憶形式のファイルをipad用の画像に圧縮するソフトを使っています。5千円ぐらいのソフトです。ド素人が結婚式のビデオを編集するのに使うソフトです。画質はipad用の規格の中で比較的高画質に設定します。このレベルだとテレビで見ても大丈夫です。そして、容量は4分の1になります。

 それをハードディスクに貯めます。もう一つのハードディスクに定期的にコピーするように設定しています。これで一方のハードディスクが壊れても大丈夫です。

 しかし、そのコンピュータのある建物が火災に遭ったら大変です。そこで、私はドロップボックスというクラウド保存のサービスを利用しています。そこにためています。年間1万円です。そこにはPackratサービスというものがあり、誤って消しても、保存し続けてくれるサービスがありました。現在は申し込みが出来なくなりましたが、ドロップボックスのビジネスプランに加入すれば可能です。私は画像をアップすると、それを消します。結果として使える容量は減らないのに、もしかの時には復活できます。それに加入しなくても、年間1万円ぐらいで1Tの容量を得ることが出来ます。とりあえずは大丈夫です。

 ということで、核戦争が起こらない限り、どんな大災害が起こっても画像は守られる体制を整えています。これで老後の楽しみは万全です。

 なお、家内には以前型落ちのipadを買ってあげて、そこに親ばか動画を登録しました。もの凄く喜ばれました。暇な時は、それを見てニヤニヤしています。

 以上、子どもが生まれた同志へのアドバイスです。

[]文科省 09:29 文科省 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 文科省 - 西川純のメモ 文科省 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 こんな事書くと御用学者と言われそうですが、書きたくなりました。最初に書きますが、私は国立大学に勤めており、それを管轄しているのは文科省です。しかし、私は文科省から個人的に便宜をはらってもらったことはありません。ただ、私が尊敬する大学院時代の指導教官は文科省の教科調査官だった人で、その先生から色々と役所の内部のことを教えて貰ったので勝手に親近感があります。そして個人的に知っている(あくまでも知っているレベルの人ですが)文科省の人に嫌な人はいませんでした。

 私はネット上やマスコミで「文科省は馬鹿だ」と書いている公務員の教師(大学教師もです)は、親の庇護の中でいる反抗期の子どものように見えて仕方がありません。「あなたを守ってくれているのは誰だと思っているの」と思います。

 教員として何よりも守って欲しいのは、職ですよね。次に守って欲しいのは給与水準ではないでしょうか?それを守ってくれる基礎はなんだか分かりますか?それは教育公務員特例法と義務教育費国庫負担法です。そして、それを現状で守ってくれる最大のものは文科省です。

 40人学級を復活させる事に関して国民の理解は得にくいですが、公務員の給与を下げることに関しては国民の理解は得やすいのです。つまり、国会議員がそう判断する可能性は高いのです。

 だから、罵詈雑言のたぐいは見苦しく感じます。意見の相違はあってもいい。しかし、同僚としての礼儀はあってしかるべきだし、建設的な大人の議論はすべきだと思います。