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2015-05-21

[]幸せ 21:30 幸せ - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 幸せ - 西川純のメモ 幸せ - 西川純のメモ のブックマークコメント

 今日も仕事が後から後からわいてきます。それを脊椎反射でこなします(大部分は大脳を使っていません)。

 家に帰ってから、中3の息子と風呂に入って、晩酌しました。家内が片付けをして、息子が問題集を解いて、私は今打ち込んでいます。

 今、願うこと。

 明日も、今日のようであればいい。

 こんな幸せがあるなんて、十代、二十代、三十代には分からなかった。年取るっていいな。

[]民主主義 07:11 民主主義 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 民主主義 - 西川純のメモ 民主主義 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 民主主義と専制政治の違いはどこにあるかと言えば、前者は法による支配であり、後者は人による支配です。君主を縛る法があれば、君主がいても民主国家です。ちなみに日本は立憲君主国で民主国家です。

 学校には校則があります。でも、それらは子どもを縛る規則だけです。教師を縛る法を子どもに明らかにしていません。だから、今の学校は専制政治です。そして、どんなに教師が子どもを愛していても、それは啓蒙的専制政治に過ぎません。

 学校教育法には民主的な国家の形成者を育成することが学校教育の目標であることを明記されています。しかし、世界史において専制政治が平和的に民主国家になった例はきわめて少ない。支配者が権力を離したがらないからです。

 国民が素直に従うならば、権力者が権力で支配する方が容易い。しかし、専制政治の国の国民のパフォーマンスは民主国家のそれに比べて遙かに劣る。そして、国民の知的能力が上がれば、国民は専制政治に反発します。トッドは識字率が民主国家への移行するときの決定要因だと書いています。その通りだと思います。そして学校でのそれは、教室の中に教師より優れた教育手段が入ることによって起こると私は見ています。そして、現状の教育が進学に役に立たないと保護者が分かり、それを子どもに伝えたとき、革命のリーダーが立ち上がります。

 来月上旬にICTの本を出します(http://goo.gl/afHUW1)。類書とは真逆なことを書いています。いつもながら、早くお読みなりたい方は書店に予約することを勧めます。

 ちなみに、知られていないかもしれませんが私はICTの専門家として上越教育大学に採用されたのです。大学院時代から三十年以上、ICTを見ていました。あまりにも馬鹿馬鹿しい繰り返しが何度も、何度も繰り返されています。それを断ち切りたい。だから書きました。

http://www.meijitosho.co.jp/eduzine/interview/?id=20150425

[]論争 05:38 論争 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 論争 - 西川純のメモ 論争 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 邪馬台国がどこにあるのかまだ決着はついていません。ミドリムシが動物か植物かは難しい。少なくとも小中高レベルの子どもに理解させることは難しいと思います。このような場合、教師や教科教育学者がやるべきことは、授業や教科書でどのように表現するか、もしくは、そもそもそれを授業で扱うか、ということを考えるのが仕事であると思います。教師や教科教育学者が、邪馬台国がどこにあるか、ミドリムシは動物か植物かを議論することはありえないと思います。

 当たり前ですよね。

 国語教育では、出口論争や冬景色論争というものがあります。私には理解できないのです。プロの研究者でもなかなか決着がつかないようなものを、何故、教師や教科教育学者が議論するのか?もっとも妥当な結論は、そのような論争を生じるような問いかけを授業ではしないし、そもそもその教材を授業や教科書に使うかということを議論すべきだと思います。

 不思議です。