■ [大事なこと]その気があれば
ちょっと調べて下さい。
今の高卒、大卒の子ども達の中で正規採用されている割合はどれくらいか?
今の高卒、大卒の子ども達の中で3年以内に職を辞める子どもはどれくらいか?
企業が何年間が倒産するまでの平均年数は何年か?そして、子ども達は何年間働くのか?
これは何十年も前の統計データから現在までのデータを、ネットで直ぐに調べることが出来ます。(その気があれば)
あなたは生活保護を得ようとしたとき、何が必要か知っていますか?
これも、ちょっと調べれば分かります。(その気があれば)
失業したとき、再就職するために何が必要か知っていますか?
これも、ちょっと調べれば分かります。(その気があれば)
派遣法、入国管理法がどう変わったのか?何故、最近、急にどたどたと変わっていったのか?
変わった事実は直ぐに分かります。(その気があれば)
そして、その意図は直ぐに分かります(上記のことを調べた人ならば)
正直、今の学校教育に幻滅しています。少なくとも、我が子を任せられない。我が子の場合は生存率9割でも恐ろしい。ところが、今の教育は生存率6割程度です。まあ、7割程度までは甘く見られるでしょう。でも、多くの教師が上記に関して生存率を9割9分に見積もっているのです。だから、そんな学校に我が子は任せられません。
でも、任せたい。だから、我が事として叫びます。
■ [う~ん]へとへと
今日は200人相手の授業です。おそらく学部1年生の大部分に私が語れる最後の時間です。何故なら、学部2年以降は教職デザインコース用の授業しか出来ないからです。
1時間半、ノンストップで語り尽くしました。おそらく聞いている方もへとへとになったと思います。昨日は青森の中学校の子どもの前で熱く語り、今日も。終わった後はへとへとになりました。
いつも通り、授業の最後に自然発生的な拍手。でも、教室を出て1時間後に何が残っているかです。2割の40人に伝わっただろうか、せめて、20人には伝わってくれ、と念じました。
今日はこれから晩酌です。家族といっしょに二日寝ると復帰します。今は、まだ、ふわふわした感じがしています。
■ [お誘い]野上小学校
12月3日に和歌山県紀美野町立野上小学校で『学び合い』の自主公開研修会が開かれます。お誘いします。http://ur0.work/p8X5
■ [大事なこと]進路指導
昨日の私の講演を聴いた長者中学校の3年生の先生から「どんな進路指導したらいいでしょうか?」と聞かれたので、「ローカルな価値、地元で生活することの素晴らしさを語って下さい。そして、彼らが進路を決定する高校卒業までに、自分の進路を考え続けられる子どもに育てて下さい」と語りました。
「中卒より高卒、高卒より大卒、偏差値が少しでも高い学校に行くことが幸せを保証する」という私の時代の場合は「ある程度」は正しかったモデルの打破を早めなければなりません。そんな旧時代の教師や保護者に汚染された子どもは奈落に落ちる。
12月と1月に出す本に詳細は書いてあります。
■ [嬉しい]長者中学校
院生の飛び込み授業の後に校内巡視をしました。普通は1校時中、何度も見て、各クラス・各先生の仕上がり具合を見て、アドバイスをします。が、今回は最初の10分ぐらいで控え室に行き、お茶を飲んでいました。理由は校内を見回る必要性を感じなかったのです。
しばらくして研究主任が来たので「何で私に校内巡視させたの?自慢したかったの?」と聞くとうなずいていました。授業検討会もホーム感満載です。
参観に来られた他県の先生方がおっしゃっていました。長者中学校には奇声が全く聞こえないのです。例えば、廊下で遊んでいる時、掃除をしている時、そして下校で校門を出る時、そんな時です。必ず数人の子どもがはしゃぎすぎてかけまわります。そしてはしゃぎすぎて大きな声で笑っています。それが奇声です。それが無いのです。もちろん、子ども達は笑っています。ニコニコしています。じゃれ合っています。ところが、そこで発する声、動きは全体の中に埋没しているのです。
何故でしょう?
長者中学校の子どもは異常な行動によってアピールする必要性がないからです。そして、周りにいる生徒をなんとなく意識している。だから、その人達に迷惑な行動はしない。電車の中で話す人は、声の高さ、大きさを電車の騒音の中に埋没させています。そんな感じです。そこに田舎のおばちゃん集団が来るととてもうるさい。理由は、周りを意識せず、自分たちしか見えないからです。
おそらく長者中学校の先生方にとってはごく当然です。ところが、そうでない学校の先生には、その何もないということ自体が驚きなのです。
追伸 上記の視点で自校を見るといいですよ。ちなみに、最悪の学校の場合は、休み時間に廊下で遊ぶ子どもが少ないという特徴があります。理由は教師の見えないところに行っているからです。
■ [ゼミ]変化
私のゼミで飛び込み授業を請け負い始めたのは、今から3年前です。最初は長年、『学び合い』を実践している現職院生です。最初は飛び込み授業をやることを申し渡したら絶叫です。そして、「無理です」と言いました。そこで、「無理な理由を述べよ」と言いました。院生が述べる理由を全て論破し、「出来ない理由はないよね」と言って決定です。ところが、その学校への移動中の車の中でも、あれこれ不安そうに私に質問していました。その姿は教育実習生のようです。2年間で私無しで飛び込み授業するようになりました。
『学び合い』の飛び込み授業には、ちゃんとした学術的な裏付けがあり、ノウハウも確立されています。だから2時間で魔法のように子ども達を変えることが出来ます。しかし、唯一の障害は、その魔法のように見える手品を信じることです。信じさえすれば必ず成功します。
上記の院生が修士2年の時には飛び込み授業はごく当然のようにやるようになりました。最後は、「午前と午後のダブルヘッダーは勘弁して下さい」の1点のみになります。そんな様子を見ていた昨年の修士1年の現職院生は飛び込み授業をするようになりました。「無理です」の絶叫無しに。だって、やっている人がいるんだから。
今年は学卒院生がやるようになりました。ゼミ所属して数ヶ月でやるようになりました。そして、当然のことながら成功します。昨日もそうです。立派に語っていました。日頃から『学び合い』で育てられている学校の生徒達です。意気込みは最高です。しかし、異学年はあまりやっていないので最初は戸惑っていました。しかし、学卒院生が声がけしているうちに変化が起こりました。最後の語りも立派なものです。授業検討会でも堂々と語っていました。(なお、一連の映像は近日公開予定です)
さて来年は学部学生の飛び込み授業でしょう。楽しみです。
追伸 ということで、私と違って、旅費さえ出していただければ、ゼミ生を派遣します。どんなクラスでも2時間で魔法のように変えて見せます。