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2015-11-17

[]心 06:05 心 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 心 - 西川純のメモ 心 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 不遜なことを書きます。

 私が飛び込み授業をすれば、子どもは変わります。いつもは遊んでいる子が頭から湯気を出すほど勉強します。何故でしょうか?それは『学び合い』にはセオリーがあり、方法論が確立されているからです。だから、ゼミ所属して半年ぐらいの現場経験の無い学生でも百何十人の子どもたちを動かせます。

 しかし、もし心を込めて語るならば、その全ての方法論を捨てても子どもたちは勉強します。そして、その心がなければ、何十人の教師の見守る授業においても子どもは寝ますし、手を抜きます(そういう研究授業は少なくないでしょ?)。ましてや、子どもたちが戦略的に考え行動することは絶対にありません。

 私の飛び込み授業では私は殆ど何もやっていないように見えます。しかし、終わるとへとへとになります。なぜならば、授業中、ずっと子どもたちの幸せを願っているからです。(問題が解けることを願っているのではありません)それを願えば、巧まずともそれはボディランゲージになります。それこそが子どもたちの心に伝わります。だから、1校時中ずっと無言で喋り続けたのです。だから子どもたちの集中力を維持できるのです。

 では、1校時願い続けるには何が必要か。それは、『学び合い』テクニックではなく、『学び合い』の考え方であり、願いです。だから、『学び合い』は考え方であって、授業方法ではないのです。

追伸 多くの授業名人が飛び込み授業をします。その後に授業を解説します。私の説明は「心」です。