■ [大事なこと]ハート
西川ゼミの学生は日本全国の学校で飛び込み授業をします。料金は学生二人分の旅費で私に比べると遙かにリーズナブルです。
明日、埼玉の小学校に飛び込み授業にゼミ生は行きます。一人は西川ゼミに入って4ヶ月のゼミ生です。そのゼミ生が飛び込み授業をすると聞いて、私は大笑いしました。だって、とってもバカっぽいじゃないですか。もちろん、私に不安はありません。ゼミ生は2時間で魔法のように『学び合い』を成立させられます。私が大笑いしたのは、たった4ヶ月でそれを信じたからです。私の場合、数十年のプロセスでそうなりましたが、ゼミ生は4ヶ月でその境地に達しました。
今、そのゼミ生が飛び込み授業の準備をしているので、以下のように最後のアドバイスをしました。
「飛び込み授業で子どもが変化することに関しては不安はない。しかし、その学校の先生方に伝わるかどうかは君たちにかかっている。教師は子どもの姿で納得する。だから、最高の姿を実現する必要がある。私が飛び込み授業をするとき、大事にしていることがある。それは、この時間が子どもたちの一生を左右することを本気で思って授業をすることだ。その思いが確かならば、それを正しく読み取ってくれる子どもは絶対いる。その子どもがみんなを最高のレベルまで持ち上げる。子どもの幸せを願い、自分にはその機会が1度しか与えられないことを思って授業をしなさい。そして、楽しみなさい。」
数学では点は位置があるが面積はありません。しかし、多くの人は面積が無ければ見えるわけないと考えます。平行線は交わらないと言われても、そんなの見てないのだから分からないと多くの人は思います。でも、それを信じてしまう人もいます。『学び合い』のセオリーとテクニックは鉄壁です。が、多くの人は信じられない。でも、信じられる人もいます。西川ゼミには、まだ一度も『学び合い』の実践をしたこともないのに、『学び合い』のセオリーとテクニックを信じられる人がいます。常識的には、バカです。しかし、私はバカが大好きなのです。