■ [大事なこと]宿題
定期的なアップです。
「『学び合い』では宿題を出すのですか?」と聞かれることがあります。私は「そんな楽なことをさせません」と応えます。
宿題は一定量のことをやれば終わりです。これは能力のある子にとっては楽ちんです。
そもそも家庭学習でやるべき学習の質・量は一人一人違います。それを判断出来るとしたら、それは本人です。その根源的なものは「分かりたい」という気持ちです。『学び合い』でそのところを高めるならば十分です。
能力の高い子もそうでない子も、全員達成するまで終わらない宿題なのです。こっちの方が断然大変です。
まあ、宿題を出さないと保護者からクレームが来る場合があります。しかし、これは宿題を出さないためにおこるクレームではないのです。家庭学習をしていないためのクレームです。『学び合い』におけるクラスづくりが不十分だということです。
下策は、最小限の宿題を出します。ただし、全員達成するまで自分で宿題をつくることを子どもに語ることです。
中策は、その様なクレームが来たことを全員に語って、どうしたら良いかを子ども達に考えさせるです。
上策は、宿題云々を忘れ、クラスづくりに専念する。結果として、宿題問題も解決するというものです。