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2016-11-17

[]附属学校 22:35 附属学校 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 附属学校 - 西川純のメモ 附属学校 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 多くの教員養成系大学関係者から嫌われることを書きます。

 多くの教員養成系大学の教育実習は附属学校で行われます。ところが、上越教育大学の学部の実習の圧倒的大多数、そして、教職大学院の全ては附属学校で行われません。地域の普通の学校で行われます。

 我が子が附属学校でお世話になったので分かります。附属学校は一般の学校の縮図ではありません。例えば、知的な障害がある子どもはいません。家庭的にかなりの重篤の問題を抱える子どもはいません。そこで実習してそれが見えるのだろうか、と思います。

 大学を卒業して働く職場は、99.99%(少なくとも初任校は100%)は附属学校ではありません。なら、どうすればいいか?自明だと思います。

[]これから 10:28 これから - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - これから - 西川純のメモ これから - 西川純のメモ のブックマークコメント

 週刊誌のようだと言われる私の出版攻勢が途絶えたのを気づきましたか?9月に出した、「すぐ実践できる!アクティブ・ラーニング中学国語」から出していません。10月から12月は本が売れないそうです。1月から新年度当初に向けて以下のラインナップをご用意しております。

 実践者がどのような失敗をして、それをどのように乗り越えるたかをまとめた本を出します。『学び合い』実践者は人との関わりの中で失敗する例が少なくありません、折り合いをつけるための本を出します。

 カリキュラム・マネジメント関係では、そもそもカリキュラム・マネジメントとは何かを説明する本と、合同『学び合い』によるカリキュラム・マネジメントを実現するための本と、実際にカリキュラム・マネジメントを実現した学校を紹介する本を出します。

  教科本として、まだ出していない、高校国語、高校英語、高校理科が出版されます。また、アクティブ・ラーニングにおける評価の在り方を書いた本が出ます。そして、まだ出していない小学校における課題本を出します。小学校1年から6年の学年ごとの国語と算数の課題本、高学年の社会科と英語の課題本を出します。

 ということで20以上の本が進行中です。

 しばし、お待ち下さい。

[]学力 09:18 学力 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 学力 - 西川純のメモ 学力 - 西川純のメモ のブックマークコメント

ある方の記事です。それによれば『学び合い』に興味を持った若手にベテラン教師が一方的に以下のようにまくし立てているそうです。

「・・・とにかくね、グループ学習がもう歴然と一斉授業より効果を上げているというデータが示されない限りね、おれにはぜーったい認められないね。教え込むのがダメとかいうけど、教え込まなければならないものもあるわけで、きちっと知識を与えて、その運用ができるようきちっと指導してやらなきゃ、ダメなものはダメ・・・・」

 さて、以上のように感情的に言っているのは、ご当人の利害に関係するからです。その若手のために言っているのではありません(ご本人はそう思っていると思いますが)。ようは自分が否定されるのではないか、それが恐ろしいのです。このような相手と議論するのは無駄です。しっかり聞いて無視しましょう。どうせ、どんなデータを出しても納得しません。なにしろ納得したくないのですから。

 でも、成績が上がる根拠を知りたい方もおられるでしょう。

 一番いいのは絶版になりましたが『「勉強しなさい」と言わない授業』という本がいいです。学術論文で言えば、例えば、以下のものが対応します。

西川純、平林邦章、岩崎太樹、水落芳明(2009.11):小学校社会科における”言葉の問題”に関する研究、臨床教科教育学会誌、臨床教科教育学会、9(2)、9-18

市川寛、久保田善彦、西川純(2007.6):小学校算数科における自由な相互作用と学力向上に関する研究、協同と教育、日本協同教育学会、3、10-20

 動画ですと例えば以下をご覧下さい。

http://find-activelearning.com/set/522?from_category_id=

 ただし、繰り返しますが、このようなものを知っても分かりたくない人は分かりません。分かりたくないのですから。

 でも、分かりたいという人には紹介して下さい。

 そして、結果を出して下さい。結果を出さないと、「それみたことかと」攻撃されます。どうしたらいいか?「学力向上テクニック入門」(明治図書)を読んで、その通りやってください。必ず、必ず、成績は上がります。この本はテクニック本のように見せていますが、学力の本質とは何かを分かってもらう本です。教育には目標があり、それを実現するために授業があり、実現したかを分かるために評価があります。これらは一致しなければならない。当たり前ですよね。しかし、バラバラな人が多い。そして、そもそも何故学力を上げなければならないのでしょうか?それが分かっていなければ、上げられません。その当たりを書いています。

 色々な人とつきあわなければなりません。

 驕らず、腐らず、したたかに、やって下さい。