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2017-02-16

[]発想の転換 21:33 発想の転換 - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - 発想の転換 - 西川純のメモ 発想の転換 - 西川純のメモ のブックマークコメント

 これから『学び合い』をはじめる方は、以下の3冊を読まれることを強く勧めます。

 『学び合い』ステップアップ、週イチではじめるアクティブ・ラーニング、『学び合い』を成功させる教師の言葉がけ

 『学び合い』を初めて1年間の悩みの95%はそこに書いてあります。どこかに隠しカメラで見られているのではないかと思うと思います。

 それらを私と対話しながら学びたい方は上越においでください。それがかなわないときは、明治図書の対話本シリーズを読みください。私と話しているような気になると思います。

 

 今、「課題が終わって遊ぶ子がいる」という典型的な問題を相談されました。これは上記の3冊を読めば分かります。だれもが通る道です。

 

 今までの教師は、何か問題が起こったならば、問題が起こらないように「教師」が手立てを考えます。先の問題の場合は、「課題量を加減するにはどうしたらいいか?」と考えます。しかし、それでは子どもは大人になりません。ではどうするか?『学び合い』では「課題が終わって遊ぶ」ことは何故ダメなのかを語り、それを解決することを子どもに求めます。

 この発想の転換は最初はなかなか乗り越えられません。でも、本の通りに語れば、本の通りに子どもが解決する様子を見ることによって、「あ~、子どもたちが解決できるんだ」ということを実感します。それでしか、乗り越えられません。だから、最初は本の通りにやることです。

 私の本に書いていることは膨大な学術データと、数千人の実践者の実践データから導かれたものを、私の言葉で書いたものです。まずは信じてください。

[]イノベーター 20:13 イノベーター - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - イノベーター - 西川純のメモ イノベーター - 西川純のメモ のブックマークコメント

 イノベーターは『学び合い』の子ども観に対する抵抗感が少ない。だから、『学び合い』にトライしやすいのです。イノベーター以外は、「子どもに任せて大丈夫だろうか?」と不安になるのに、イノベーターは本を読み理屈があっているならば、「子どもに任せて大丈夫だ」と納得してしまいます。

 しかし、『学び合い』の学校観を乗り越えられないイノベーターはかなりいます。つまり、授業方法のレベルで留まってしまい、30年、40年、50年先を視野におけない。授業能力の高い人が『学び合い』のテクニックを利用すればかなりの成果を上げられます。そして、かなり変質させても、その人の授業能力で補える。それ故に学校観を理解したくないのだと思います。

 私が目指すのは『学び合い』の考え方が分かる人が2割。『学び合い』のテクニックを利用している人6割。『学び合い』に反対する人2割。それが健全な集団のあり方だと思っています。

追伸 だから、私の本は子ども観に対する抵抗感を下げるテクニック本と、学校観を理解してもらうための本と、2種類があります。あ、あと1つは、反対する2割の人と折り合いをつけるための本を今年度中に2冊出します。

[]ICT 20:00 ICT - 西川純のメモ を含むブックマーク はてなブックマーク - ICT - 西川純のメモ ICT - 西川純のメモ のブックマークコメント

 圧倒的教師にはなくて私にある発想は、学校教育とは「子どもを大人にするところ」という発想です。これは「子どもを大人に近い子どもに成長させる」と根本的に違います。子どもを大人にするには、大人と同じようなことをさせるしかありません。当然、失敗するでしょう。でも、先延ばしにしたら子どもは社会で大失敗をしてしまいます。だから、学校教育で教師の管理下で失敗させるべきだと思います。

 しかし、我が身大事の人たちは、自分の管理下で失敗させたくない。まあ、運動会は危険だから運動会を廃止するというような発想です。

 じゃあ、どうしたらいいか?

 簡単です。学校にスマホ持ち込み可能とすればいい。インターネットに接続したコンピュータを自由に使わせればいいのです。だって、小難しい機器は大人になっても使わないでしょう。

 プログラミング教育はWardのマクロを作らせればいい。それも、一からではつくらせるのではなく、標準的なソースコードを与えて、それを改良すればいい。また、Jimdoのような簡易ホームページ作成支援を使って自分のホームページを作成すればいい。これだけでもプログラミングとは何かをとらえることが出来ます。子どもたちの圧倒的大多数はC言語を駆使するわけではないのです。

 が、そうなりませんね。

 一つは、我が身大事な小役人と、お宅な専門家がICTを仕切っていますから。

 「子どもによる子どものためのICT活用入門」(明治図書)をお読みください。「子どもによる子どものための」と書いた思が分かっていただけると思います。