■ [大事なこと]最終テーマ
私の現役の最終テーマは教科内容の精選だと思っていました。絶対に正しい。でも、時間がかかるので、入り口だけを出来たら良いな、と思っていました。
でも、持続的イノベーションに過ぎません。
今、私の中に渦巻いているのは破壊的イノベーション。これだったら、動き出せば5年で変わる。
■ [大事なこと]束縛
クリステンセンの「イノベーションのジレンマ」は良いけど、「教育×破壊的イノベーションは」陳腐。トフラーの著作は良いけど、「トフラーの未来教育」は駄作。と思うのは『学び合い』を知っているから。彼らの描く未来像は持続的イノベーションに過ぎない。この点は私が勝っていると思います。
あのレベルの人でも、常識の束縛があることを感じました。
■ [大事なこと]未来
アルビン・トフラーを最初に読んだのは三十年以上前の大学の学部の時です。最初に読んだときは、そんなバカな~っと思っていましたが、現在読むと恐ろしいほど当たっています。彼に依れば、工業化社会の特徴は「規格化」「分業化」「同時化」「集中化」「極大化」「中央集権化」です。逆に、今後の社会の特徴は工業化社会とは真逆の「個性化」、「総合化」、「非同時化」、「分散化」、「適正規模化」、「地方分権化」です。
昨日の学会のパネルディスカッションで残念なのは今後の学校はどうなるかということが議論できませんでした。それを喋れたのは最後の最後で、お二人のお考えを聞けなかったのが残念です。みなさんも私の問いかけに応えてください。
具体的に言います。「高校程度卒業認定試験」というものがあります。試験科目は5教科です。これを通れば、「学習成果を適切に評価し、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。合格者は大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等以上の学力がある者として認定され、就職、資格試験等に活用することができます。」(文科省HPより)。
これを活用したフリースクールを私は想定します。そこでは、各自がネットに公開された授業を活用し、『学び合い』で運営するのです。
さて、受験に関してこのフリースクールに勝る学校ってあり得ると思いますか?
また、数学オリンピックを出るような子は、高校一年から大学の教科書を自習するのです。東京大学の数学教室と連携することもあり得るでしょう。
さて、数学の才能を開花させるのに、このフリースクールに勝る学校ってあり得ると思いますか?
国立音楽大学に進学しようとする子、大学では野球をやりたいという子も同じです。
それは歪だと思う方もおられるでしょう?
でも、一人一人のニーズを無視していいのでしょうか?
今の社会の仕組みは工業化社会の規格に合わせています。今後の社会の規格には合っていません。
この問に、お二方がどのようにお応えになるか、知りたかった。
みなさんは、今の学校がこれからの社会に対応できると思いますか?
追伸 ちなみに義務教育も同じなんですよ。 「教育機会確保法」(義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律)という法律が平成二十八年十二月に成立しました。ご存じですか?この法律では不登校を認めています。そして学校以外(具体的にはフリースクール等)で学ぶことを積極的に認めているのです。この法律は不登校を想定していますが、どのような理由で不登校になるかは規定していません。
■ [お誘い]とうかつの会
1月27日に千葉県流山市で、『学び合い』の会が開かれます。お誘いします。http://kokucheese.com/event/index/501366/