■ [大事なこと]宇宙語
私の好きな言葉にドラッカーの「自らの製品、サービス、プロセスを自ら陳腐化させることが、誰かに陳腐化させられることを防ぐ唯一の方法である。」という言葉があります。
私が書いている本の中には、「世の中の半歩先のことを書いている本」、「世の中の一歩先のこと書いている本」、「私の中の頭の中にあることを書いている本」があります。それぞれ、アーリーマジョリティ、アーリーアダプター、イノベーター向けの本です。
面白いのは、少し前はイノベーター向けの本が、アーリーアダプター向けの本になり、アーリーアダプター向けの本がアーリーマジョリティ向けの本になっています。現場の先生の頭の中が急激に変化しています。もちろん、変わりたくないラガートは変わりません。でも、アーリーマジョリティ、アーリーアダプター、イノベーターは変わっています。
だから、私も変わらねば。
私は理系です。だから、理論的にはどうなるかを考えます。そしてそれを現実、特にドラッカーの語るすでに起こった未来をもとに妄想するのです。私の教え子からも「宇宙語」と言われることを頭の中で妄想し、ゼミ生に語ります。現実は私の宇宙語に追いつきます。だから、私はもっと先の宇宙語を語ります。
今日も、ある本の初稿に手を入れています。
こんな宇宙語で書かれている本を世に出そうとする出版社がいます。それは我々が成し遂げようとするミッションの意味を分かってくれているからです。もし、アーリーマジョリティ向けの本ならば、短期で商業的ペイを求めるはずです。それを中長期でみてくれる。もちろん、短期で結果を出すものをやっているからだと思います。
私が書いた本、それらはアメーバーのように思えます。動的平衡です。
アーリーマジョリティ、アーリーアダプター向けの本は比較的心穏やかに書けます。でも、イノベーター向けの本はドキドキしながら戦闘モードで書いているのです。
とりとめも無いですが、常に、ゴチャゴチャと考えているということです。研究者である私が生き残る術は、みんなが分かるアーリーマジョリティではなく、イノベーター、アーリアダプター向けだと思っています。
て分かっていますが、これって精神的に疲れます・・・・・