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形骸化

 今、様々なところで教育改革が進行しています。しかし、国や都道府県レベルの行政の関わった教育改革は連戦連敗の状態です。ありとあらゆる方面から形骸化されています。

 何故でしょうか?

 ドラッカーの「ベンチャービジネスにとり、最大の危険は、製品なりサービスが、何であり、何であるべきか、どのように買われるべきか、何のために使われるべきかを、顧客以上によく知っていることである。必要なことは、予期せざる成功を機会と見なし、自分たちの専門に対する侮辱とは見ない姿勢である。マーケティングのあの基本原則を受け入れることである。つまり企業というものは、顧客を改心させることによって対価を得ているのではないということである。顧客を満足させることによって対価を得ているのである。」(イノベーションと企業家精神)という言葉は重要です。

 行政はその道の最先端の研究者・実践者によって、新たな教育が大事で、効果的かを伝えようとします。ところが、伝えたい学校現場はそれを求めていないのです。市場の68%のマジョリティはお手軽な改良、つまり今までの延長上の変化は求めますが、根本的な変化を求めてはいないのです。そして、16%のラガートは全く変化を求めていません。その人達によく知っていると思い込んでいる人達が何を喋っても無駄です。せいぜいお手軽の改良だけをつまみ食いする程度です。

 イノベーター+アーリーアダプターへのマーケティングとマジョリティのマーケティングは全く違うのに、マジョリティに対してイノベーター+アーリーアダプターへのマーケティングをしている。だから、ありとあらゆる方面から形骸化されるのです。

 どうすればいいのか?

 とりあえずマジョリティはそこそこにして、イノベーター+アーリーアダプターへのマーケティングに集中すればいい。アーリーアダプターが成功する。アーリーマジョリティが動きます。

 ということを発信していますが、気づかないのかな~。規格化、同時化の工業化社会のコードに支配されている限り、ダイナミックな戦略は立てられない。

追伸 それ故、私は知らない人に会うときは「何がお望みですか?」と聞きます。何故なら、16%のイノベーター+アーリーアダプターに比べて、マジョリティ+ラガートは84%で5倍以上です。それ故、地雷を踏まないために「何がお望みですか?」と聞きます。

追伸2 例えば、一人1台のタブレットを一律に配るのではなく、欲しいところが申請書を書いて獲得する方法にすればいいのに。そうしたら出さないところに、国や都道府県ではなく、保護者からの圧力がかかる。国は実施計画を精査し、本当にやる気の無いところはださない。方法は簡単です。過去に実践実績の無いところははねればいいだけのことです。簡単です。