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2018-07-22

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 7月に校外学習の後に小学校1年生が亡くなる事件がありました。日本猛暑日は増えています。これは子どもの生死の問題です。文部科学省統計によれば、保健体育の教師ではなく、かつ、現在担当している部活動競技経験がない人が部活顧問になっているケースは、中学校で45.9%、高校で40.9%です。つまり素人危険性の高い運動部顧問担当しているのです。

 環境省熱中症予防情報サイトの「運動に関する指針」によれば、気温が31から35度は厳重警戒で熱中症危険性が高いので、激しい運動や持久走など体温が上昇しやす運動は避けることを求めています。(なお、35度以上で運動原則中止となっています。)運動部は体温が上昇します。従って、気象庁の最高温度予測31度以上である場合夏休み中の日中部活動禁止することを校長判断で徹底してはいかがでしょうか?そうなると、夏休み練習が全く出来ない地域は少なくないと思いますそもそも甲子園野球を存続させるべきなのかを問うべきなのかもしれません。当然、反対する子ども保護者もいるでしょう。しかし、生死の問題ではないでしょうか?昔の日本の平均気温とは異なっていることを理解すべきです。

 小学校への連絡会で中学校先生は、保健体育の教師ではなく、かつ、現在担当している部活動競技経験がない人が部活顧問になっている部活は何部であることをつたえてはいかがでしょうか?そして、三年後をめどに、死亡・重度の障害事故の頻度が高い運動部場合は、保健体育の教師部活動競技経験のある教師を確保できない場合、廃部にすることを伝えるのです。具体的には死亡・重度の障害事故20万人あたり一人以上の部活である自転車ボクシングラグビー柔道器械体操等、水泳ハンドボール剣道野球サッカー、陸業競技バスケットボールです(学校における体育活動中の事故防止について(報告)体育活動中の事故防止に関する調査研究協力者会議 平成24年7月)。つまり、今の学校マンパワーでは、子どもの命を守ることは出来ないことを率直に子ども保護者に語るべきです。専門家でない教師部活担当をしないことは働き方改革であると同時に、子どもの命を守ることなのです。

 当然、反対する保護者子どもはいるでしょう。しかし、我が身、我が子の命を心配する保護者子どもはいます。その時、子どもの命のため毅然するべきだと思います

 ある学校専門家を揃えられなくとも、広域ならば確保できるでしょう。従って、複数学校が合同する部活である、合同部活動提案することも出来ます。(ただし、送り迎えは保護者であることも伝えましょう)しかし、社会体育への移行が最も自然です。その意識改革子どもの生死の次元で話し合う時期が来ていると思います。痛ましい事故を知る保護者理解してくれると思います