■ [大事なこと]アカデミズム

憲法第二十三条には「学問の自由は、これを保障する。」と書かれています。しかし、残念ながら大学は守勢でたじたじです。が、思います。
学問の自由は厳しい切磋琢磨を前提としているものです。
大学の研究者は大学の研究者以外が不可能な成果を上げ続けなければならない。そして、大学研究者の中で厳しく評価され、それが出来ない人間は干されなければならない。それはお笑い芸人の世界のようです。それが全体のために、勤務に関して緩い管理がなされている。
自分が教えている学生に比べて次元が2つぐらい上にあらねばならない。そして、研究者仲間でそれを認められなければならならない。それだから、憲法でも特権的に扱われているのです。
が、小学校、中学校、高校教師レベルの成果でで、緩い管理を享受している人が少なくないから学問の自由が侵されている。でもそれは我々の怠慢を反省せねば。我々が抜群の結果を生み出し、憲法二十三条を守らねば。
■ [大事なこと]これからの時代を生きる力

本日もテレビ電話で相談を受けました。本日は他大学の学生さんです。科学における発見は99.9999999999999999999999・・・・・・・・・は先人の知恵であることを説明しました。どうも、ユーレカ的な史上希な大発見を子ども達に追体験させようとする、噴飯的に馬鹿馬鹿しいことを教えました。どうも、科学史を知らない人はそう考えてしまう。
だから、自分で発見する必要はなく、周りの人からの知恵に頼ることの大事さを語りました。その際、その学生さんから「これからの激変する社会でそれで生きられるでしょうか?西川先生は社会はあまり変わらないとお思いですか?」と言われたので、最初はキョトンとして、次に笑いました。
「これからの社会は激変する、それも、どの方向にどの程度変わるか分からない。その全てに対応する能力を獲得するなんてどだい無理。その能力を自分の頭にたたき込もうなんて無理。周りの人と繋がり、その人の頭を外部記憶装置として使い、マルチCPUとして使わなければ、今後の社会は生きられない。知識・技能は自分の頭の中にあるのではない、人と人との間にあるよ」と語りました。
学ぼうとする若い人は愛しい。
■ [お誘い]和歌山の会

8月26日に『学び合い』和歌山の会が開かれます。お誘いします。https://kokucheese.com/s/event/index/530900/