■ [大事なこと]愚痴

今までに関わった人の中で、「現実の学校は・・」と語り出す人がいます。私は承りますが、「そんなこと百も承知、二百も合点」です。反論しません。その人にかけているのは「現実の学校のままで子どもの人生はいいのか?」という問いです。
■ [大事なこと]今の学校がなくなる

私も色々な未来を描きますが、まずは今のままっていうのは残ります。今の学校がなくなるなんてありえません。何故なら、公務員として採用した人がいるからです。生首は切りません。(でも、昇進はないと思います)
どんな変化でも、変化に追いつかないレイトマジョリティとラガートはいます。その人達が駆逐されるのは一世代(30年)はかかります。考えて下さし。いまでも、携帯電話を持たない人、ガラケイを持っている人はいるでしょ。
■ [大事なこと]発想の転換

今後の社会が激変することは多くの人が理解しています。(少なくとも時代を決める人は)
ところが、激変の中で今を維持しようとする流れがあります。例えば、奨学金の充実も1つです。でも、これって維持できない。
例えばトヨタ学園のように学費の入らない高校の大学版があっていいと思います。ドイツ型デュアルシステムの大学です。実習が中核をなします。これってジョブ型ばかりではありません。実験系の研究室に1年から入るのです。私の研究室での最初の仕事は、山ほどのシャーレの洗浄です。アルバイトでこなすのではなく、学生が正統的周辺参加で参加するのです。そのためには「教養」は必須にしなければいい。
でも、1条校がそれが出来なければ、あらたな学校がそれを実現すればいい。
多くの子ども・保護者はアカデミックを学びたいと思って大学に入るわけではありません。豊かな就職を願ってです。ということは産業・工業界があらたな資格を重視すれば、大卒は瓦解します。
でもね、圧倒的大多数の子どもの未来を豊かにするのは、発想の転換です。行動成長期の価値観で生きたならば、大多数は不幸です。お金がかからず、幸せになる道を、国民全員が持つべきなのです。
■ [大事なこと]戦略

これからの社会、勝負所はかなり変わります。例えば、私の場合、印税収入と講演会の収入を比べると、とんとんです。これからは後者に比重を置くだろうなと思います。さらに言えば、今後は今は無料にしている、個人指導の比重が大きくなってくるだろうと思います。
つまり、私の所に来る人たちの質問に答える。私とテレビ電話で話すことが有料になるのです。
何を言いたいか。以上のことは楽曲の世界ではそうなっています。
文部科学省の予算獲得の戦略が、旧時代の戦略のままです。でも、攻める財務も、守る文科省も無理があることは分かっています。だったら、文科省は新たな価値を生み出す積極的な提案を財務に出すべきだと思います。
ま、野人の戯言です。
■ [大事なこと]大学

大学設置基準を読むと、農業社会、工業社会の法律だということよく分かる。
第一に、土地、建物が満たさなければならない条件は事細かに書いているのに、ソフトであるカリキュラムやスタッフの基準はおおざっぱです。だから、ネット上の大学組織なんて思いもつかない。
第二に、設置時には厳しいけど、設置されてからは相対的にかなり甘い。だから設置時には優秀なスタッフを集めるけど、設置審の縛りが外れるとズブズブの温情人事になってしまう。
じゃあどうするか?
組織ではなく、スタッフごとに審査をしたらいいと思います。それも定期的に審査をするのです。また、専任スタッフというのはごくごく少数で研究者ではなく経営者の人です。まあ、現業をアウトソーシングするのです。
教員は自分自身の定期的な審査を通るために施設を要求する場合があります。
大学は、これこれの資格を持った教員をどれだけそろえているかを審査されるのです。まあ、これも必要ないとも思いますが。つまり、護送船団方式ではなく、自己責任になれば必死になります。
まあ、席亭が落語家を集めて寄席をするようなものです。ちなみに学生は物理的に集まる必要はなく、ネット上で繋がるのが中心です。企業はどの大学出身であるかより、どの教員の指導を受けて、どのような評価を受けたかで採用を決めます。採用した人を評価し、評価した教員を評価します。だから、教員は必死になると思います。
追伸 私自身は上記のような大学が出来たら、そこで働きたい。不遜ですが、生き残れる自身があります。
追伸2 ちなみに1条校である必要はありません。この言葉の意味が分かるには、私の本をかなり読んでいないと分からないだろうな。