■ [ゼミ]可愛い
不遜ですが私は一斉指導がうまいと思います。それが証拠に、大人数の講義をすると、自然に拍手が起こります。最低限のテクニック、そして本気の思いがあれば、それはたやすいことです。(多くの人は知りませんが)しかし、私の熱く語る言葉の意味を理解する人は多くはないと思っています。仕方がありません。私はイノベーターです。だから、私の情報発信を受容できるのは「同じ方向性のイノベーター」とアーリーアダプターのみです。その他の学生、私の講義の後に拍手をする学生も、「面白いけど、でもね」と思います。私はそれでいいと思っています。私の言うことに自分の時間をかける方が変です。が、変な人はかならず一定人数います。
私が高校教師になったとき、子どもが本当に可愛いと思いました。しかし2年目になって担任になると、そのかわいさは別次元です。
が、そのことによって何が起こるかを知りました。それが今の『学び合い』に繋がっています。だから、教え子に対する間合いを自らに課しています。
が、本日の晩酌後、そのストッパーが外れた私は、教え子を思い浮かべます。尊敬すべき、愛すべき同僚が多い中、よくぞ私を選んでくれた。と。彼らに私の出来ることをしたい。同時に、教師にとって大事なのは教え子ではなく、家族であるという価値観を伝えたい。