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火をつける

 読書感想文の指導に関して書かれている記事がありました(https://note.com/yuyu2000_0908/n/n69eed2d92a7b?fbclid=IwAR3h471aOBth-nVsvy-_M5i1P3YqlDWm3ykhjT9iW-_jDgclwfBGNX5r8QQ )。失礼ながら失笑しました。手間の面でリアリティはありませんし。こんなやり方で書かせて、どんな能力が伸びるのだろうと思いました。

 『学び合い』では他の面でも一貫していますが、学力向上の最大のポイントは、本人が学力向上したいと願うことです。読書感想文に限らず、日本の作文指導で決定的に欠けているのは、対象とミッションです。我々が大人社会で各文章は、対象つまり読み手は誰かを意識し、その読み手がどのように変化する(ミッション)があります。ところが学校の作文にはそれがありません。それを明確にすることによって書こうとする気持ちが生まれます。そして、どれだけ高められるかが教師の職能です。

 

凡庸な教師はただしゃべる。

よい教師は説明する。

すぐれた教師は自らやってみせる。

そして、偉大な教師は心に火をつける

 これはウィリアム・アーサー・ウォードの有名な言葉です。私はこれに1行加えたい。

 

 凡庸な教師も、「仲間の心に火を付けることが自分にとって得である」ことを子ども達に語れば偉大な教師になることが出来る。