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学校観

 『学び合い』のテクニックの段階が終われば、次の段階は考え方です。結局、一人も見捨てないという願いと学校観、子ども観のみっつです。私とのゼミ生との会話は、オフラインゼミ(大学院ゼミ生)オンラインゼミ(https://bit.ly/3lMsgHn)もほぼ同じです。『学び合い』の質問は3カ月程度です。それ以降は、生き方の質問ばかりです。それに対して願いと2つの観で応えています。森羅万象天地間の質問を受けますが、ほぼそれで応えられます。

 例えば、『学び合い』は分かる授業、面白い授業を目指していません。もちろん結果的にはそれを達成しますが、我々の願いは子どもの一生涯の幸せです。

 オフライン、オンラインのゼミ生から、「それで達成できますか?」と聞かれます。以下、典型的な会話です。

私:じゃあ、あなたはできるの?

ゼミ生:出来ません。

私:そうだよね。子どもは多様だ。誰かに合わせれば、その他の多くには合わせられない。第一、それができる、わかることが子どもの人生に意味がある?

ゼミ生:関係ありません。

私:じゃあ、どうすればいい?

ゼミ生:わかりません。

私:あなたは、その子、その事を解決しようとした。でもね、30人の問題を解決できない。我々ができるのは、その子、その事を解決できる集団つくり。そして、集団の2割弱にそれが得だと理解させ、それが一生涯の生存戦略だと理解させることだよ。

ゼミ生:はい。

私:君の質問のレベルが、いかに低レベルだということがわかったでしょ。

ゼミ生:にこにこしています

私:恥をかかずに大人になった人はいない。私もそう。成長しよう。

 

 多くの『学び合い』実践者は子ども観でつまづきます。次は、上記の学校観です。でも、その先があります。それが願いです。でも、それが一生涯わからないような社会を実現したい。願いがわかるためには、愛する教え子を奈落に突き落とす経験がないと、その業の深さがわからない。