盆明けの久しぶりのゼミです。ゼミ生は森羅万象天地間のありとあらゆる疑問を私にぶつけてきます。その中で、あるゼミ生が、自分の母親とおばあちゃんが大げんかしたことを相談しました。嫁姑問題です。
そんなこと相談される大学の先生ってどれほどかな？と思いました。以下のように応えました。
俺のお前へのアドバイスは「関わるな」だ。だって、関わって解決できると思う？無理でしょ。そもそも、その問題を引き起こしたのは、お前の父親。問題を起こさないように、距離を置く努力を怠った。その責任は父親が負うべきで、お前ではない。問題は、いつか終わる。これを言うと悪いけど、おばあちゃんが亡くなれば終わる。やがて終わるのだから、お前は手を出すな。
と。ただし、これは差し障りのある子とも語ったので、ネットにはアップするなと言いました。
別のゼミ生からは「理想の自分になるためにはどうしたらいいのですか？私は、「お前の理想って何？」と聞くと、「西川先生」とのこと、私は大爆笑しました。私は「無理だよ、容姿が違うから」（つまり、私の方がずっとハンサムだ）と憎まれ口を言いました。その後に、以下のように語りました。
お前がどんなに努力しても俺にはなれない。俺がどんなに努力してもお前になれない。結局、お前はお前になるしかない。理想のお前はどんな姿かは、今のお前は分からない。俺は今の俺を結構気に入っているけど、お前の年に、その姿は分からない。お前はなりたい自分、つまり、俺のいいところに到達するために出来ることをするうちに、お前がなれるお前になれる。と。（このあたりは、近日中にアップされます。 https://www.facebook.com/nishikawa.lab ）
以降は、その場で言わなかったけど、言うべきことを書きます。ま、業務連絡のようなものです。
自分の理想像が分からなかったけど、藻掻いていた。今できることをやり続けて、出口を見いだしたいと思った。その時、私がやったことは2つ。今できることの中で、未来に繋がることをやり続けること。若い頃は学術論文を書き、そのために英文を含めて論文を読みまくった。ポイントはやりつづけること。元旦を含めて、何かをやることをしなかったことはない。意地でも、何かをし続けた。天才と違って凡夫が成果を上げるためには時間をかけること。時間をかけられる方法は、毎日やること。
でも、それをするために大事なのは、自分の欲望を制限すること。自分の欲望を整理し、上位3番目までは許すけど、4番目以降は断つこと。その3番目の中の最上位に家族との時間を入れること（結婚前なら、恋人との時間）。これ10年続けられたら、俺程度はいけるよ。その後は、関わる人を守ることが、自分を守ることだと理解しなさい。そうすれば、だいぶ「楽」に現状を維持し、それ以上を望める。
Eちゃんが聞きたかったことは、このあたりかな。抽象的かも知れないけど、生の私を知っている君なら、そのあたりを理解できると思いますよ。ま、分からない部分はあるけど、君が上記を守っているならば、やがて、わかるよ。
追伸 オンライゼミ（https://bit.ly/3lMsgHn ）と同じく、このあたりがゼミ生との関係性ですね。
