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何故分かるのか?

 今日のゼミで、ちょっと色合いの違う質問がありました。

 ゼミ生から「西川先生はうちのゼミが上手くいっている、と言いますが、何によって分かるのですか?」と聞かれました。それに対して、以下のように応えました。

 

 私は見とり入門(https://amzn.to/3VLJjcr )という本を書いているぐらいだから、色々と分かってしまう。例えば、院生控え室の机の上の本を見れば、何を考えていて、どのレベルに達したかが分かる。しかし、個々のゼミ生を100%正確に見とれるわけではないし、見とれたとして個々のゼミ生を動かせるわけではない。だから、マクロの見とりが大事なんだ。

例えば、教職大学院の実習では長期に分かって連携校に入る。そこで私が関わるのは、最初の挨拶と、終わりの御礼だけ。しかし、問題なく実習を行い、研究を行い、最後に感謝される。また、ごちゃごちゃと指導しなくても、本を書いたり、論文を書いたりしている。つまり、私が何もしなくても成果を上げられる。これは学級経営が上手くいっている集団だけが達成できる。

 一斉指導の授業で、個々の子どもを見取ることは困難だ。しかし、『学び合い』だったら実に多くのことを見取ることが出来る。だって、黙って黒板を写している子どもの姿から見とれるわけはない。ところが『学び合い』では、子ども達は思い思いの行動をする。だから分かる。このゼミはゼミ生が集まって私に質問する。実にリラックスして、色々な姿を見せている。だから、人間関係が崩れていたら、それはアイコンタクト等に露わになる。というか、ゼミ生自体が居心地の悪さを感じ取るだろう。だから、仮にそのような兆候があれば「なんか変だ。私にはその原因は分からないが、君らは分かるはずだ。この状態では、全員にとって損だ。なんとかしろ」というだろう。でも、そんな程度のことは私が見破ることはゼミをリードするゼミ生は分かっているし、現状が損であることも分かっている。おそらく、私が気づけるレベルになる前に、問題解決するでしょう。

 本当に我がゼミのシステムは合理的だなと思います。