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視野

 『学び合い』が分かっていないと以下が分からないと思います。『学び合い』実践者の中でも、継続的に分かる人は多くはありません。実は、簡単なのです。『学び合い』において教師である我々が子ども達に語ることを、自分の行動に一致させるか否かなのです。

 『学び合い』に取り組む人は、自分のクラス(教科担任の場合は自分の時間)をなんとかしている人です。自分のクラスをなんとかするより、自分の学年をなんとかすることの方が楽です。自分の学年をなんとかするより、自分の学校をなんとかすることの方が楽です。自分の学校をなんとかするより、自分の市をなんとかする方が楽です。自分の市をなんとかするより、自分の事務所をなんとかする方が楽です。自分の事務所をなんとかするより、自分の都道府県をなんとかする方が楽です。自分の都道府県をなんとかするより、日本をなんとかする方が楽です。

 『学び合い』を分かっていないと、理解不能ですよね。だって、なんとかする人たちの数が増加するから。その人達は「自分」がなんとかすると思っているのです。しかし、『学び合い』は「自分たち」がなんとかするとおもっているのです。自分と同じような人は多くはない。でも、大人数の中には必ずいます。

 上越地方の学校に私の学生が入りました。研究主任が替わって、とたんに上手くいかなくなりました。ま、当たり前です。普通の教師は『学び合い』を理解できませんから。ところが夏休み以降は劇的に良くなりました。その学校に行ったとき、その研究主任の方が私の近くによって話しかけたのです。その方の学部時代の同窓会があったそうです。その時、同級生から「上越に勤めていたなら、西川先生に関われるの?」と聞かれたそうです。その方は、「うちの学校に入ってもらっている」と言ったら、同級生が「うらやましい」と言ったそうです。それで、我々の見方が変わったそうです。セオリー通りです。

 私は全国の方からのお悩みに応えます。無料で。でも、継続的には、料金を要求します。でも、私の意図は、私を安く使う人との距離をとりたいのです。だから、フィットネスクラブよりはるかにひくい料金設定をしています。これは成功しています。最近、嫌な付き合いは激減しています。

 多様で多数の繋がりは大事です。でも、損と感じれば、切ればいいのです。人との繋がりを閉ざさぬにいれば、得るものは多い。

 日本中には、『学び合い』の会を主催している方々がいます。その方々が主催するのは「得」だからです。そして「得」が成り立つような、省エネルギーな運営をしています。

 『学び合い』の実践において、自分が出来るから関わらないという子どももいます。

 これって、「私は分かるから、なんで人に教えなければならないの?」と言う子どもと同じです。

 気のあった人と『学び合い』の交流をしている人がいます。

 これって、固定化したグループで学び合っている子どもと同じです。

 教師が多様で多数な繋がりの大事さ、全員達成の大事さを語るならば、己がそうあらねばなりません。そうでなければ、『学び合い』によって到達できる最高状態が定まります。

 もちろん、滅私奉公は駄目です。

 自分の家族と、自分の幸せにツールとして、より広いネットワークの価値を分かってほしい。それが明日の授業に生かされるのです。

 本日は、超難解なメモです。