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 自分で言うのも何ですが、私は従来型の授業がうまい。それは私の講演を聞いていただいた方だったら分かると思います。大学での大教室での講義の場合、最後には拍手が自然に出ます。そりゃそうです。暴走族相手に物理の授業を成立しなければならない状況に置かれたのです。教師や大学生相手に話すことはたやすいことです。

 が、それによって導かれるものは何かを知っています。それによって面白い授業、わかりやすい授業に繋がるかもしれませんが、子どもの幸せには繋がらないことを知りました。

 だから、私の担任である西川ゼミの学生には全く別な姿を見せています。ゼミ生を信じ、任せます。人の道を語ります。それが学生の幸せに繋がるからです。

解放

 未だに、最初担任した子どもが夢に出ます。嬉しい反面、苦しいです。

 義務教育の方々、高校の偏差値40以上の方々は子どもが奈落に落ちる姿を見ていない。もちろん、犬畜生みたいな親を知る方は、そういう子どもがいることを知っています。でも、目の前の子どもの多くがそういう子どもであり、その子どもの最後の繋がりを切ることはないですよね。私はそれをやりました。

 でも、それだけではない。私が卒業式によばれたとき、そこに私の教え子は3人しかいませでした。今は分かります。多くの教師が目指しているカリスマ教師だったからです。恐ろしい罪を犯しました。カリスマ教師は子どもと繋がります。その結果、子ども同士の繋がりを弱めます。いや、教師との繋がりに関して競争的な関係になるのです。

 これは学力的に最底辺の高校教師だったから気づけました。しかし、多くの教師は気づけていない。そして、その結果として非正規雇用の人たちを大量生産している。

 私の行動原理は、ここにあります。だから、面白い授業、わかりやすい授業のレベルの議論に関わると、げんなりします。

 昨日、また、夢にうなされました。いつ、解放されるのだろう。

『学び合い』で学校を変えたい方々へ

 『学び合い』で学校を変えたい方々のための手引きを書きました(http://bit.do/fzQop)。
 私は色々な本を紹介します。是非、それを読んで下さい。それが多くの教育実践(例えば、学びの共同体、イエナプラン等々)と決定的に違う点です。それは入門者用のマニュアルが整備されていることです。何故整備したか?それはキャズムを超えてひろげるためにはホールプロダクトが必要だからです。

 とにかく、本を読めば実践できるレベルまで理論と実践を整理しました。それも学校段階によらず、教科によらず、一貫した理論、実践論で整理されているのです。あとは、みなさんの行動です。

人の道

 良質なネットコンテンツを子どもが使えるようになったときの教師の役割は何でしょうか?それは幸せとは何かを語ることだと思います。

 ゼミ生と週に1度語り合います。その様子は公開しています(https://www.youtube.com/channel/UCYaLRGq6dbEP63IGwQd0QFA)。ゼミ生との語りの中で『学び合い』の技術的な質問は殆どありません。なぜなら、それは本を読めば分かることです。その代わりにゼミ生から聞かれることは、人の道です。それをぶれずに語るには理論が必要です。本日のゼミ(https://www.youtube.com/watch?v=3pV5WXwxzlE)の9分半頃をご覧ください。私なりの幸せをゼミ生に語っています。それを他のゼミ生も聞いています。

 このところさえ押さえれば、あとはゼミ生がなんとでもしてくれます。ゼミ生は細かいことは私に判断を求めず、自分で判断します。まあ、

 私の考える『学び合い』の今の究極の姿です。生きる道を示せば、子どもたちは『学び合い』ます。