■ [入試]合否
私が大学4年の時です。大学院の受験の後、卒業研究の指導教官であるI先生に、「先生、他大学の大学院の受験申し込みをすべきでしょうか?」と質問しました。I先生は、「その必要はないよ」と答えてくれました。鈍な私は意味が分からず、「もし落ちたらどうしようと思っているのに」と考えていました。しかし、同じ研究室のSから、「合格したんだよ、そのことを知っているから先生はそう言っているんだよ」と解説してもらい、やっと意味が分かりました。
教官となって、合否発表の前に、合否をいうことは出来ないことはよく分かります。でも、こういう連絡は出来ます。
「発表の前ですので、合否をいうことは出来ません。でも、来年の宿舎のことは準備する必要はあると思います。」
単身寮に住む、世帯寮に住む、また、学外の民会アパートに住む、それぞれの得失があります。また、ご家族で上越に来られるとしたならば、お子さまの学校、買い物の場所、などなど知りたいことが多いと思います。悩むより、実際生活している人に聞くことをお勧めします。同県の先輩院生に聞けばいいのですが、懇意な人がいなければ、ご紹介します。
■ [親ばか]不老不死
息子を抱いていると、重さが一段と増えているように思います。生まれて、最初に抱いたとき、これと同じ大きさの金塊よりも大事だな、と思いました。1月に買った宝くじは残念ながらはずれました。しかし、今の息子の大きさから考えれば、大当たり金額以上の金塊の大きさにはなっています。
長年、私は子宝に恵まれませんでした。40歳にして授かった息子です。大喜びです。息子が生まれたことを大学院の指導教官のK先生に報告しました。K先生からは、「永遠に生きることは出来ないが、子ども・孫によって永遠に生きることは出来る」というお言葉と、お祝いをいただきました。
40歳で授かった息子です。順当に行けば、私より40年長生きします。さらに、医療の進歩を考えれば40年以上です。さらに、息子が30歳のときに、息子に子どもが授かれば、その孫は40+30+@年わたしより長生きします。色々の方から、「今は可愛いけど大きくなると憎たらしくなるよ」、と教えてもらいます。しかし、どんな憎たらしい「医者」でも、寿命を40年のばせる医者なら、許せるのではないでしょうか?その有り難い医者が、私の腕の中でもぞもど寝返りをしながら眠っています。