私の学部時代の指導教官は石坂昭三先生です。実質を教えていただいたのは小林克己先生です。お二人に関しては、表も裏も、石坂先生、小林先生以外の呼び方をしたことがありません。
大学院に入って徹底的に学術研究の情報を得ると、大学教員を相対的に見ることが出来ます。大学院生から見ても、駄目な教員は分かりますし、優れた教員は分かります。そうなると呼び方は変わります。生意気な大学院生達は、かなり口汚い呼び方をしています。
大学院の指導教官は小林学先生です。私が惚れてゼミに入れていただきました。小林先生対しては小林先生以外を読んだことはありません。でも、ゼミ生の中では「まなぶちゃん」、「まなぶ先生」と呼んでいました。
私が高校教師になってからは、「じゅんちゃん」一色です。そう言わないのは、校長、教頭、私より若い後輩教師だけです。職員会議でも「じゅんちゃん」です。
大学教師になったのは27歳です。今は62歳です。その間には、ゼミ生が裏で私をなんと呼んでいるか分かりません。まあ、初期は「じゅんちゃん」でしょう。
最近、ゼミ生、私と1年以上つきあったゼミ生は私を「じゅん」と読んでいることを知りました。それを聞いたことはありませんが、あることでしりました。呼び捨てではなく、一般名詞のように使っているのです。つまり、富士山という言葉に近い。
おもしろいな、と思います。
ま、どう呼ばれても、私のスタンスは不動です。