■ [ゼミ]呼び方
うちの研究室の場合、呼び方にはルールがあります。給料取りの院生さんの場合は○○さんと呼びます。多くは苗字ですが、鈴木・佐藤の場合、同一学年に複数の同姓の方がおられる場合があります。その場合は、名前+「さん」となります。学卒院生の場合は、苗字の呼び捨てです(例えば「近藤!」、「篠原!」)。学部学生の場合は、男子の場合は名前の呼び捨てで、女子の場合は名前+「ちゃん」です。なお、名前の最初の文字+「ちゃん」になる場合があります(「さっちゃん」、「ともちゃん」)。しかし例外もあります。「けん・・・」の名前の男子の場合は、なぜが「けんちゃん」となります(昔のテレビ番組の影響だと思います)。また、また、呼び易さから「みき」と呼んでいた女子もいます(しゃきしゃきした女の子で、長野の先生をやっています)。
学部学生の場合は、研究室所属が決定した段階で、これからは「呼び捨て」、「○○ちゃん」で呼ぶことを説明します。その段階で、本人の希望がある場合は、その名前で呼びました。例えば、「北嶋」という男子学生の場合は、本人の希望から「サブ」(歌手の北島三郎からとった本人のあだ名)と読んでいました。
それまでの講義では、苗字+「くん」、苗字+「さん」と呼んでいた学生さんを、「呼び捨て」、「○○ちゃん」と呼ぶことには、最初はちょっとテレもあります。しかし、身内という意識から、研究室所属を期に呼び方を変えます。しばらくすると慣れてきます。一方、苗字で呼ぶことは全くしません。教員採用試験のための推薦状を書くときになる頃(研究室所属から1年半後)になると、苗字を忘れてしまいます。あわてて「学部4年の○○という学生の苗字は何でしたっけ?」という間の抜けた質問を、教務の方に質問することになります。
■ [報告]書名決定
今年度末に本が出ます。内容は、昨年度及び一昨年度の院生さん、学部学生さん(相原さん、太田さん、古田さん、保、公之)の研究が中心となっています。内容は学び合いに関する研究ですが、大きなテーマは、指導法が大事なのではなく、教えている教師の授業観、子ども観が重要だということです。
書店で並ぶ本を手にとってもらうためには、書名とカバーが重要です。最初考えた書名は「あなたが変わればクラスは変わる」というテーマでした。しかし、院生さんから「中堅以上の先生の場合、変われといわれても抵抗感があると思います。先生の本が大変なことを求められていると誤解される危険性があります。」とのご指摘を頂きました。なるほどと思いました。私としては、ちょっと見方を変えることを提案しているので、大層なことをせよと求めているわけではありません。むしろ、今までは大層なことを求められていたが、そんな必要はありませんよ、と伝えたいと思いました。そこで「ちょっとのことでクラスは変わる」という名前が良いかなと思い、出版社に提案しました。しかし出版社から、その書名だと何の本だか分からないので、「学び合い」を入れてはいかがかと提案がありました。具体的には「学び合いの仕組み」、「学び合いの不思議」等の書名と、「ちょっとのことでクラスは変わる!」の副題を提案いただきました。「仕組み」も「不思議」も捨てがたかったので、「学び合いの仕組みと不思議」という書名、「ちょっとのことでクラスは変わる!」という副題に決まりました。
カバーに関して希望をたずねられたので、「ニコニコしている子ども達を、先生があたたかく抱っこしている図にしてください」と頼みました。とても暖かな図を書いていただきました。