■ [親ばか]やりがち 
本日は幼稚園で「親子で遊ぼう」という企画がありました。具体的には、来月にやる展示会で展示する子どもの作品を一緒につくろうというものです。幼稚園に行くと、ホールに様々な材料（色紙、ヒモ、厚紙・・）が用意されています。その材料を自由に使って作品をつくります。私たち親子のテーマは八百屋さんです。何が何だか分からない状態ですが、とにかくニンジンやバナナを作ります。息子は作るようすがないので、私が作り始めました。そして、それに息子を関わらそうと必死になりました。ところが息子は興味を示しません。イライラします。しかし、直ぐに馬鹿らしいことに気づきました。だって、それで出来た作品は私の作品であって息子の作品ではないと思いました。おそらく、私の作ったニンジンを彼の作品として展示しても、彼はそのニンジンをニンジンと認識できません。
LDの子どもに対してべったりつきそって指導している教師の様子を、二日前の全体ゼミでビデオで見ました。一生懸命になって教師は説明しますが、LDの子どもには分かりません。色々しているうちに、その子どもの腕をつかんで、ノートやプリントに書かせます。まるで二人羽織のようなものです。LDの子どもが書いているように見えますが、実は、教師が無理矢理書かせているんです。彼の頭は全く関与していません。それを見ながら、馬鹿げたことだと思いました。幼稚園で、そのことを思い出しました。そこで、出来なきゃ出来ないで良いじゃないか、と割り切りました。そして、息子に野菜や果物を作ろうよ、といいました。そうすると、黄色い布をハサミで切り始めました。私は何をやっているのか最初は分かりませんでしたが、しばらくして、それはバナナの一本一本を作っていることが判明しました。そして、それをまとめるとバナナの房が出来ることが分かりました。感心しました。それ以降は、それを応用して、緑の布をハサミで切り、それを束ねれば、ればほうれん草が出来ます。紫の布をハサミで切り、それを束ねればブドウが出来ます。出来上がった作品を、一つ一つ指して、それは何？と質問すれば、当然のことながら、息子はちゃんと答えます。
全体ゼミでの授業ビデオの分析が、本日役に立ちました。それにしても、焦って学習者のやるべきことを教師が肩代わりするって、やりがちな愚かなことだな～と思いました。
■ [報告]地震 
本日、新潟県の中越地方で地震がありました。上越にある私の家もだいぶ揺れ、据わりの悪いものが倒れました。でも、ライフラインは完全で問題は何もありません。色々な方から、メールで「大丈夫ですか？」というメールを頂きました。心にとめていただいていることありがたく存じます。幸い、何もありません。なにしろ、震源地は同じ新潟県といっても、高速道路で全速力ですっとばしても１時間離れているのですから。我が家における地震の被害は二つです。第一に、地震によって特別番組が組まれることになり、息子が楽しみにしていたドラエモンのスペシャルが中止になったことです。第二は、余震が続いているので、本日はなかなか眠れないということです。
それにしても中越地方の人はご苦労なことだと思います。夏の水害、秋の地震・・・。お見舞い申し上げます。
